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輸出 数量(指数)12ヶ月連続減 (5月貿易統計)

 輸出額が10%増・・・・アベノミクスの成果のように言う話があるが、これは円安で対ドルに対して価格指標が増えた結果である。
 たとえば1万ドルの製品=80万円が、100万円としてあらわされただけのこと。
輸出量はどうか。数量指数は、12ヶ月連続の減少。
 【 平成25年5月分貿易統計(速報)の概要】

・ 輸出  5兆 7,676億円 +10.1%   3ヵ月連続の増加
     数量指数 88.3    ▲ 4.8%  12ヵ月連続の減少
・輸入  6兆 7,616億円 +10.0% 7ヵ月連続の増加
    数量指数 105.2 ▲ 2.4% 2ヵ月ぶりの減少
・差引金額 ▲ 9,939億円 + 9.5% 11ヵ月連続の赤字


 「異次元の金融緩和」で円安をつくりだし、対ドルでの価格を下げて輸出を伸ばすことは「近隣窮乏化戦略」として国際的な非難を浴びる。日本への非難が少ないのは、そうしたことをしていないからであり、円建ての「額」は増えても輸出量は減少している。

 日本全体で言えば、円安によって輸入を軸にした企業の負担分(最終的には国民負担)が、輸出企業の黒字分としてつけかわっているのに等しいのではないか。

 設備投資は、5ヶ月連続減。 
 勤労者の給与も前年同月比で、3月-0.9、 4月±0と上がっていない。所定内給与は下がり気味
と実態経済は、いっこうによくなっていない。

 輸出増は、相手国の経済状況による。どの国も新自由主義的蓄積の結果、格差と貧困が拡大、富の偏在がすすみ、需要不足に陥っているのだから、輸出が増える環境にない。
国民、働く者の所得を増やさないと、生産と消費の矛盾は解決(根本的ではないが)できない。マルクスの解明は今も行き続ける。

 
ところで安倍首相の「デフレによって賃金が下がった」という発言。

 彼の場合、デフレとは、2年連続で物価が下がるという通貨現象としてしかとらえていないのが、根本的誤りなのだが、この論は、新自由主義を支えるミクロ経済学(虚構の「理論」だが)の破綻を示している。

 物価が下がったら、需要が増え、モノが売れる、生産量が増えるというのが、ミクロ経済学の要をなす需給曲線である。経済は活発にならないとおかしい。なぜ不況になるか説明できない。
そこで「気持ち」の問題という主観主義に行き着くのではないか、と思う。


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