統一球と全柔連…歴史認識問題と同根
統一球と全柔連問題での東京新聞の社説。「共通しているのは、内向きの論理や都合ばかりを優先するあまり、世間一般の常識、見識からどんどんかけ離れていっているところだ。」
侵略戦争を反省しない、国連の勧告も無視…内向き論理が世界の常識から外れている、というのと同根。
戦争犯罪人を、日本人自身の手で裁かれてない。うやむやなされてきた。「私は貝になりたい」というウソを許してきた。そして 戦争犯罪人を主流に復活させている。
全柔連など、その伝統を正統に引き継いでいる。 東電もまた同じ・・・
スポーツ界だけの話ではない。文化の問題として考える必要がある。
【統一球と全柔連 まずは常識を取り戻せ 東京社説6/13】
【「私は貝になりたい」~原作と無関係な「情報操作」的「虚構」 2012/8】
【統一球と全柔連 まずは常識を取り戻せ 東京社説6/13プロ野球の統一球変更隠蔽(いんぺい)。全日本柔道連盟(全柔連)の会長居座り。スポーツ界の二つの問題には、内向きの論理しか頭にないという共通点がある。双方とも、そのゆがんだ姿勢を直視すべきだ。
プロ野球を統括する日本野球機構(NPB)が、今季から統一球を飛びやすく変えていた。もちろん、規定の反発係数に合わせるために修正を行うのには何の問題もない。とはいえ、それによって大きな影響が出るのは今季の結果が示す通りだ。なのに変更を公表しなかったのはどういうつもりか。それどころか「仕様は変更していない」とうそをついたうえ、メーカーに口止めもしていた。およそ責任ある組織とも思えない露骨な隠蔽には、選手もファンもあぜんとしたに違いない。
「知らせて混乱を招いてはいけないと思った」というのが事務局の説明である。だが、規定に合っていないものを調整するとあらかじめ知らせるのが混乱につながるとは思えない。直接影響を受ける選手にも、毎日試合を見守るファンにも知らせず、うそをついてまで隠し通そうとしたのはあまりにも不可解だ。面倒を避けようとしたのか、批判をおそれたのか。いずれにしろ、NPB内部の勝手な都合や考えが、かえって大混乱を招いたということだろう。
全柔連の上村春樹会長が続投を表明したのも不可解と言うほかない。世間があきれる不祥事が相次ぎ、組織としての破綻が明らかになっているのだ。いかに人材不足とはいえ、この状況でトップが居座り続けるのは常軌を逸している。「改革をするのが使命」とは言っても、ここまで信頼を失った体制では、根本的な改革を進めるのは難しかろう。
双方の問題、双方の組織に共通しているのは、内向きの論理や都合ばかりを優先するあまり、世間一般の常識、見識からどんどんかけ離れていっているところだ。
変更を隠せばどういう事態を招くか。たび重なる不祥事に対する責任もとらずに済むのかどうか。そんなことは誰にでもわかる。が、内向きの姿勢ではそれが見えなくなるというわけだ。閉鎖的な体質に陥りやすいスポーツの世界でしばしば見られる落とし穴である。
内ばかり見ずに外へと目を向ける。客観的な視点を忘れず、世間の常識に合わせてものを考えていく。なんとも当たり前のことながら、NPBも全柔連もまずはそこから始めるしかあるまい。
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