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活断層と原発 日米の差

「日本TV NNNドキュメント13 3・11大震災 シリーズ 1/28」で放送されたアメリカでの原発と活断層の対応。
 ボデガ原発の建設中止、フンボルト原発の廃炉、ディアブロ原発は設計からやり直しで約4000億円かけて耐震対策。 番組では、地震による配管のギロチン破断の危険性を指摘。配管は5万本、100キロに及ぶとのこと。
  それにしても世界で活断層の上につくられた原発はない。5キロ、8キロという近くにある原発でも4基だけ。08年、吉井秀勝議員が、国会で追及している。
【活断層と原発、そして廃炉 アメリカ、ドイツ、日本の選択 日本テレビ1/28】

【敷地内に活断層、断層のある原発は世界に存在しない 吉井議員の追及 衆院・内閣委員会08/4/4】

  ところで、
【米国で原発の閉鎖相次ぐ―天然ガス価格急落でコスト逆転  WSJ1/30】


・加州 ボデガヘッドでの原発建設。
1964年 原発を設置する穴の底に小さな断層(40センチの地盤のズレ)。中止に
      縦穴から300mに非常に活動的なサンアンドレアス活断層
→ 島根原発の活断層発見 元安全手引き検討委員会 中田高氏 
    ボデガの例 大きな断層ではない。ずれ40センチ、40万年から4万年前に1回
     一本でストップ、東通原発は、断層が一杯。活断層でなくてもズタズタの地域。

・加州北部ユーリカ フンボルト原発 1963年建設(64年アラスカ地震 M9.2)  
   風下400mに小学校。地元の反対運動も強い。
72年リトルサーモン断層の発見。原発の近くを走る  断層80キロ7.5を起こす
79年TMI事故 6.5万kWの原発  耐震費用が膨大で83年廃炉決定

・加州南部  ディアブロ原発 110万2機
   人ざれはなれた、ゲートから10キロ
  72年、炉心から5キロ沖。ホズグリ断層発見、M7.2の可能性。
  大規模な改修 設計のやり直し。2700本の配管、格納容器・建屋の鉄鋼構造
   中央制御室を再現したシミュレーター。冷却用の非常用プール設置。
   使用済核燃を乾式キャスクで保管
44億ドルの費用(4000億円)

・廃炉   解体、除染、平地にもどす
 ・東海 JPDR 唯一廃炉完了 
  16.5万kWの実験炉で、15年、225億円。
 

【閉鎖あいつぐ米国の原発、より】
財務的にぜい弱と見られている原発は、エクセロン社所有のイリノイ州クリントン原発(運転年数25年)とニューヨーク州ギナ原発(同43年)、さらにエンタージー社のバーモント州ヤンキー原発(同40年)とニューヨーク州フィッツパトリック原発(同38年)。また、修理費用が高額になると見込まれているのは、エディソン・インターナショナル社のカリフォルニア州サンオノフレ原発と、デューク・エナジー社のフロリダ州クリスタルリバー原発で、いずれも現在は運転を停止している。

 閉鎖を発表する会社も出てきている。ドミニオン・エナジー・リソーシズ社は昨年10月に、ウィスコンシン州ケワウニー原発を13年半ばに廃炉にすると発表した。同原発は、運転許可期間をあと20年も残している。同社は廃炉にする理由として、同原発を利用するよりも公開市場で電力を購入した方が安上がりなことを挙げる。
 エクセロンも、ニュージャージー州オイスタークリーク原発を、運転許可の失効まで10年を残して、19年に閉鎖する計画だ。ただ同社広報担当者は、「現在の市場環境ではそれ以外の原発については、閉鎖は計画していない」としている。

【敷地内に活断層、断層のある原発は世界に存在しない 吉井議員の追及 衆院・内閣委員会08/4/4】

○吉井委員  
 まずは、きょうは原発耐震について伺いますが、新耐震指針が示された後、各電力の方から原発の耐震安全性評価の中間報告というのが出されました。最初、政府参考人に伺っておきますが、敷地内に活断層がある原発というのはどこですか。

◆佐藤政府参考人 お答え申し上げます。
 平成十八年九月の耐震設計審査指針の改定に伴いまして、原子力安全・保安院は、全国の原子力発電所などの耐震安全性の再評価を指示したところでございます。これを受けまして、本年三月末までに、すべての電気事業者などから中間報告が提出されました。報告によれば、日本原子力発電株式会社敦賀発電所の敷地表面におきまして、耐震設計上考慮すべき活断層が確認されております。(吉井委員「関電は」と呼ぶ)関西電力美浜原子力発電所につきましては、敷地の表面に活断層が確認されているわけではございませんで、施設の地下深くに活断層面が想定されているということでございます。
 以上でございます。

○吉井委員 何か余り言いたくない雰囲気なんですけれども、施設の深くというのは要するに直下のことなんですね。直下にある。高浜、大飯は周辺にあり、「もんじゅ」は大体二百メートルぐらいのところでしょう、うなずいておられますが。東京電力の柏崎刈羽、これは今回のとは別にずっとやってきていますが、近傍にあるわけですね。
 ですから、そういうふうに、もともと日本は活断層列島みたいなものですから、どこにでもあるといえばあるんですが、そういうところに、特に原発の表面のところにあったり、直下に活断層のあるところが今回の報告で改めて明らかになったということが出ております。
 そこで、原子力安全委員長にきょうはお伺いしたいと思うんですが、「もんじゅ」が計画されたとき、申請手続に移行していくころなんですが、一九八〇年十月二十一日の科学技術委員会において、動燃事業団の参考人の方が出席されて、その中の永根さんという方が、敦賀半島には活断層の疑いのあるリニアメント、線状模様のようなものはあるんだと日本活断層分布図資料にはあるんだけれども、自分たちはずっと歩いて回ったんだ、調べたんだ、しかし、建設予定地あるいはその近傍には発電所の建設に問題になるような断層はないと。つまり、リニアメントとしては白木―丹生といったようなものですね、これは敷地に与える影響は小さいものだとしていたわけです。
 今回の報告書では、近傍には活断層がある、それから二つのリニアメントのところ、リニアメントどころか十五キロの連続した白木―丹生断層があるということになってきました。それから、日本原電敦賀原発の場合は直下にあるわけですね。ですから、「もんじゅ」も敦賀原発も断層調査を十分やってその上で審査したというものじゃなくて、十分な調査ができていないままの審査で認可を、設工認を通したんだということになっていたのではないかと思いますが、この点を伺っておきたいと思います。

◆鈴木参考人 お答え申し上げます。
 いずれの原子力発電所におきましても、設置申請段階でわかっている科学的な知見に照らして、活断層の存在等につきましては十分に調査した上、当該原子炉施設に地震動として影響を及ぼす可能性のあるものについては漏れなく評価をし、審査をしているというふうに理解しております。
 ただ、いろいろな活断層に関する調査等につきましては、学問も進歩いたしますし、調査技術、地震の計測計を含めましていろいろな進歩がございますので、その設置審査当時の知見よりさらに進んだ知見がその後得られるということもあり得ると私どもは思っております。そういう意味では、十分安全余裕を見込んで設置審査時の耐震安全性を審査しなきゃいけないというのが安全委員会の立場でございます。
 そういうことで、今回、中間報告に盛り込まれている内容につきましても、安全委員会はこの月曜日に原子力安全・保安院から一括して報告を受けました。その内容を私どもは今検討中でございますが、先生がおっしゃるように、幾つかのところで新たに断層、しかもそれが敷地に非常に近いところに存在しているという評価が出ているというふうに聞いております。こういう点につきましては、原子力安全委員会としては厳格にこれを精査してまいりたいと思っております。
 ありがとうございました。

○吉井委員 これは国会の会議録にありますけれども、「もんじゅ」を計画し、そして申請が出される時期、動燃の方がどういうふうに言っていたかというと、要するに、活断層については心配ないんだということで、文献調査、あるいは空中写真の判読、あるいは現地を歩いて状況を見てと。柏崎刈羽のように超音波の探査、ああいったことできちっとやるとかそういうことが全くないままに、とにかく歩いてみて、大丈夫だ、大丈夫だということで申請をして、それで実は、いや、鈴木委員長の責任を言っているんじゃないですよ、当時のことですから。当時の原子力安全委員会というのは、そういうもので通してしまっていたということが今明らかになってきたと思うんです。委員長の方もその時代はわからなかったということですから、それが事実の問題としてあると思うんです。
 次に、政府参考人の方に伺っておきますが、アメリカの活断層法では、活断層の上に構造物をつくってはならないとしていますね。きょうお昼過ぎに御連絡してありますが、世界の原発の中で活断層の上に建設した原発というのはありますか。

◆佐藤政府参考人 お答え申し上げます。
 活断層の直上に原発をつくっている例というのは私は承知しておりませんけれども、アメリカにおけますディアブロキャニオン原子力発電所におきましては、約五キロメートル近傍に活断層があるということでございます。また、サンオノフレ原子力発電所については八キロメートルというふうに、これは新聞報道でございますが、承知しておるところでございます。

○吉井委員 だから、今のお話でお認めになったように、美浜や敦賀の原発直下とか、あるいは高浜、大飯のように周辺だとか、「もんじゅ」のように二百メートルほど離れたところとか、柏崎のように近傍にとか、そういうのじゃないんですね。五キロ、八キロ、十キロといったって、もともと世界を探して四基でしょう、活断層のすぐ五キロ、十キロ離れたところに原発というのは。だから、世界じゅう探したって、活断層の上に原発をつくるなんというようなところはないわけなんですよ。アメリカのあの問題のところでも、法律もありますが、離れているわけですね。
 今度、敦賀原発三、四号機を建設する計画が出ておりますが、安全委員長、これは真上ですよね。それから、活断層から二百メートルほど離れたところの「もんじゅ」を再開しようというわけですが、安全委員長としてこれは大丈夫だというお考えなのかどうか、伺っておきます。

◆鈴木参考人 お答え申し上げます。
 今回の中間報告等で明らかになった断層の存在につきましては、それを前提に、そこで大きな地震が発生した場合に、設置予定、あるいは既に設置されている原子炉に対してどのような影響を及ぼし得るかということについて厳密に精査した上、それが耐震安全上、問題があるのかないのかということを厳正に審査してまいりたいと思います。
 ありがとうございました。

○吉井委員 断層法をつくっているカリフォルニア、そこで五キロ離れたところ、八キロ離れたところ二基ずつですから合わせて四基ですね。五キロ離れている、それどころか、とにかく、断層の真上にあるとか、敷地の中に断層が走っているとか、世界にそういうところはないわけですよ、ほかに。
 そういう中で、私、原発については、この中でも皆さん考えはいろいろだと思うんです。いや賛成だ、推進せいという方もおられれば、そうではない方もいらっしゃると思うんですけれども、考え方はいろいろあっても、安全審査以前の問題ですよね。いわば世界標準というべき、活断層の上には原発はつくらない、これだけはちゃんとするべきだと思うんですね。
 これまでにやってきた地震動の評価を今回改めることになるわけですが、専門家からは以前から、実は、そんな短い長さの断層じゃない、もっと長いとか、途中ぶっちぎって評価しているけれども、そうじゃない、連続したものとして見るべきだとか、いろいろな専門家からたくさんの御意見がありました。私も、専門家の方の御協力を得て調査に行ったこともありますが。
 ですから、そういう点では、専門家からは以前から断層評価に対して疑問が出されていたわけですから、改めて、審査済みの案件を含むすべての案件に対して、新たな知見を踏まえた再評価を行っていく。過去に評価したから終わりだというのじゃなくて、再評価をきちっとやる、今それが大事だと思うんですが、安全委員長のお考えを伺います。

○鈴木参考人 先生おっしゃるとおり、安全委員会としては、予断を持つことなく、審査、確認、検討してまいりたいと思います。
 先ほど先生がおっしゃった敦賀の三、四号炉につきましては、新設の案件でございますので、これにつきましては、議論されている活断層の位置等を含めまして、これから建てる原子炉設備でございますので、先生の御意見等も十分参酌した上、安全性に十分配慮した審査あるいは許認可をしていくべきだ、こういうふうに思っております。
 ありがとうございました。

○吉井委員 これからの新しいものは、当然、別段カリフォルニアの活断層法みたいな法律が日本にないからということじゃなくて、そもそも世界じゅう探したってないわけですから。活断層の真上に計画するような三、四号炉については、今踏まえて考えるというお話ですが、これはつくることそのものを、計画そのものをやめるというのが当たり前だと思うんです。
 ところで、電力の方からは、重要な設備、機器の安全性は問題ないというふうにしていることなどが今度の中間報告の中で見られますし、マスコミとの記者発表のときの、質問されてのお考えなんかで言われております。だから、今度の活断層の再評価が随分たくさん出てきたわけですが、変えなきゃいけないんですが、安全委員会の方は、今度の報告を踏まえて大丈夫という評価はまだしておられないと思うんですね。さっきのお話からしてもそうだと思うんですが、これを確認しておきます。

◆鈴木参考人 お答え申し上げます。
 中間報告の結果につきましては、報告を受けたばかりでございまして、これから専門家の先生方にも加わっていただいて、科学的な立場から、客観的に冷静に中間報告の結果については検討してまいりたいと思います。

○吉井委員 電力会社としては、中間報告を出すときに評価して、大丈夫ですと言いたいんでしょうけれども、実際には、原子力安全委員会の方で安全だ、大丈夫だという評価はまだ出ていないわけですから、余り電力会社が大丈夫だ、大丈夫だということを言い出すのは正しくないというふうに私は思います。
 原子力安全・保安院の方に伺っておきますが、これまでは電力から出てきた申請図書を安全だとして、自分たちの方のチェックで第一次チェックは大丈夫だということで原子力安全委員会の方に送っておったわけですね、第二次チェックだということで。
 しかし、これまでの電力会社の地質、地盤、断層調査は不備であったということは明らかに今回の報告を見て読み取れるんですが、保安院としては、これまでの地質、地盤、断層調査は不備なものであった、そういう見方をしておられるのか、いや、今までは十分やっておったんですという見方なのか、これは政府参考人に伺います。

◆佐藤政府参考人 お答え申し上げます。
 平成十八年九月に改定されました耐震設計審査指針におきましては、活断層の評価期間の変更、これは従来五万年前以降としていたものを十二、三万年前以降とする範囲の拡大を行ってございます。また、調査に当たりましては、変動地形学的調査や海上音波探査などによる徹底した調査、さらには断層評価の不確かさの考慮などが求められているわけでございます。
 このため、電気事業者は、新たな知見に基づいて、活断層と評価したり、また近接した活断層は連続した断層として評価するなど、安全側な評価を行っているところでございます。
 いずれにいたしましても、保安院といたしましては、報告内容について専門家から成ります委員会に諮りながら厳正に確認してまいりたいと考えておるところでございます。

○吉井委員 いや、私が伺っておりますのは、これまで、出てきたものを大丈夫だとして安全委員会へ送っていたわけですよね。しかし、電力会社の地質、地盤、断層調査というのは、やはり不十分なものだった、そのことをきちんと考えていらっしゃるんですねということを伺っているんです。

◆佐藤政府参考人 お答え申し上げます。
 地震につきましては近年さまざまな知見が得られておりまして、これを踏まえますれば、設置許可当時の評価が現時点の知見から見れば不十分であったということについては否定できるものではございませんけれども、我々といたしましては、その時々の知見に基づき厳格な評価を行ってきたというふうに考えておるところでございます。
 いずれにしろ、今回、事業者から報告のありました評価結果につきましては、保安院として、先ほども申しましたが、専門家から成ります委員会に諮りながら厳正に確認してまいりたいというふうに考えているところでございます。

○吉井委員 実は、そのころ、知見に基づいて評価しておったから問題なかったような考えだったら、これはとんでもないと思うんです。その時代にあっても、専門の学者の皆さん方からも随分指摘はあったんだけれども、しかし、いや大丈夫なんです、大丈夫なんですということではねのけて、謙虚に耳を傾けるといいますか、そうじゃなくて、電力の側が大丈夫だと言ったら大丈夫だ、こういうふうになっていたわけです。それは今回、そうじゃないんだということが具体的に出てきましたから、これからの態度、姿勢としても、電力がどう言おうと、保安院の方は保安院として、それこそさまざまな分野の専門の学者の方たちの御意見をよく聞いて、厳しく対処していくということが必要だと私は思います。

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