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選挙考② ねじれと小選挙区

  比較第一党が大勝するのが小選挙区制度。それがねじれを生み出した。しかも、次ぎの選挙を考えれば、一致点をさぐり、ものごとを前進させることは、「敵に塩を送る」に等しい。足引っ張りを奨励するのが小選挙区制である。
 多様な価値観の中で、一致点をさぐり物事を前進させていく、もともとの政策とともに、その姿勢そのものも選択の基準となる。そうなれば、足引っ張りは少なくなる。そのためには国民の意思をきちんと反映させる比例代表がよい。失われた20年は、小選挙区制の20年でもある。害悪は明白。

 世襲や大物がそだたないなど保守の重鎮も批判し、導入した当事者もまちがっていた、と言っている。国民の熟議を涵養する制度にかえるべきだ。
 
亡くなった加藤周一氏が、日本文化・・日本人の分かり方や感じ方について、大勢順応主義・・・。「いま、ここ」という部分への集中が日本人の心性。「過去は水に流す」そして「明日は明日の風が吹く」。その時々の現在の大勢に従うというのが日本人の文化の特徴であると解明している。自然災害の常襲地帯で、稲作を中心とする共同体を軸に生きてきた日本人の生きる知恵であるが、その文化は、侵略戦争をすすめるテコにもなった。昨今では「郵政選挙」「政権交代」などワンイシューでの選挙行動など・・・・ 文化の特徴は、良し悪しでなく、その特徴をどう自覚し、危険な側面を回避するシステムをつくるのが必要である。

 合議をし一致点をめざす、その点でも小選挙区制度は、日本文化になじまない。

 ちなみに都道府県選挙は、小選挙区制が主流になっている。比較第一党が、議会の圧倒的多数を占める。これも民意を大きくゆがめている。それは第一党になった勢力にも「多数派の私たちが民意だ」という勘違いを生み出す不孝なシステムである、と思う。
 

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