オスプレイ 高専上空を編隊飛行/合意無視、乱気流対策は未整備
隣接地上空の飛行中止を求めている沖縄工業高等専門学校周辺の上空を低空で編隊で飛行。
低空で機体間の距離が近い編隊飛行訓練について「可能な限り認められた施設・区域内でのみ実施する」との合意を無視。
同日、国会審議で、フロリダ事故をうけて編隊飛行での乱気流対策—マニュアル改定はなされてない。
合意無視、ルートも明らかにしない・・・ 「日本(人)を守る」ことなど眼中にない証拠。
【オスプレイ、高専上空を編隊飛行 琉球新報11/9】
【オスプレイ 乱気流対策は未整備 赤嶺氏 「途上で配備強行」 衆院安保委 11/9】
【オスプレイ、高専上空を編隊飛行 琉球新報11/9】在沖米海兵隊は、8日も米軍普天間飛行場所属のMV22オスプレイの飛行訓練を実施した。この日は午前11時27分と午後2時46分に2機編隊で離陸し、本島北部や伊江島で編隊飛行が確認された。名護市辺野古では隣接地上空の飛行中止を求めている国立沖縄工業高等専門学校周辺の上空を低空で編隊飛行する様子も見られた。
6月に米フロリダで発生した墜落事故は編隊飛行で起きており、日米両政府は再発防止策として、低空で機体間の距離が近い編隊飛行訓練について「可能な限り認められた施設・区域内でのみ実施する」と合意している。
オスプレイ2機は午後0時20分ごろから同40分ごろにかけて、沖縄高専裏にある米軍キャンプ・シュワブ内の着陸帯で4回ほど離着陸を繰り返し、学校周辺の上空を旋回した。午後1時35分ごろから約30分間、CH46ヘリが同じ着陸帯で離着陸や旋回を繰り返し、騒音を響かせた。同校は5日に沖縄防衛局に学校・隣接地域上空の飛行中止を要請したが、その後も飛行が確認されている。
米軍伊江島補助飛行場にも、午後0時45分ごろと午後3時ごろの2回飛来し、2機編隊で離着陸を計19回繰り返した。
宜野座村の米軍キャンプ・ハンセンでは午後4時29分ごろから同48分にかけて2機が編隊を組んで、施設内上空を旋回。漢那ダム西側のヘリパッドに4度着陸した。
午後4時59分ごろには北東から飛来した2機編隊が名護市、宜野座村の境界付近で旋回し、プロペラをほぼ垂直にしたまま宜野座村松田の集落上空を東側の海上へ通過した。
【オスプレイ 乱気流対策は未整備 赤嶺氏 「途上で配備強行」 衆院安保委 11/9】沖縄の普天間基地(宜野湾市)に配備された米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイのフライトマニュアルに、後方乱気流による事故を避けるための対策が未整備であることが、8日の衆院安全保障委員会での日本共産党の赤嶺政賢議員の質問で明らかになりました。
今年6月、MV22オスプレイと同型のCV22オスプレイが米フロリダ州で墜落。米軍の事故報告書は、2機編隊で飛行中の後続機が先行機の作り出す後方乱気流に巻き込まれて墜落したとし、後方乱気流に巻き込まれた場合の回復手順を示す公式のガイダンスが存在しない問題点を指摘しています。
赤嶺氏は、米国の軍事問題専門のニュース・サイト「インサイド・ディフェンス・コム」10月17日掲載の記事でオスプレイ開発・改修に責任を持つ米海軍航空システムコマンドの報道官が、フライトマニュアルの修正は、来年にかけて行っている試験・分析の結果次第であると述べていることを紹介し、事故報告書を踏まえた改善が行われていないことを明らかにしました。
赤嶺氏は、「『安全宣言』は、あたかも十分な再発防止策がとられているかのように指摘しているが、実際には、その途上で配備が強行され、(沖縄でも)編隊飛行が実施されている」と配備ありきの姿勢を厳しく批判しました。
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