オスプレイ 市街地飛行・回転翼変更、高知通過・・・合意無視の数々
「学校や病院を含む人口密集地上空を避ける」「ヘリモードは基地内に限定」「移動の際は可能な限り水上を飛行する」という日米合意はいとも簡単に反故にされた。
沖縄では、学校、病院の上空を飛行、基地数キロ先からヘリモードに。高知県でも1日、6日、これまで飛んでいなかつた四万十市の市街地上空にわざわざ遠回りして飛行。
沖縄県伊江島では「着陸帯としては利用しない」(米側発表のオスプレイの環境審査)方針違反、基準上回る低周波の騒音も・・・
【雲の切れ間から怪鳥 オスプレイ高知県西部を通過 高知新聞10/7】
【那覇でも違反飛行「わが物顔 許せない」沖縄タイムス10/7】
【オスプレイ高知上空を飛行 沖縄配備初日、合意形骸化 琉球新報10/6】
【オスプレイ:伊江島で運用方針逸脱の可能性 10/6】
【初日から学校・病院上空 平然と オスプレイ、ルール破り 本格運用で危険 全国にも 赤旗10/5】
約束を守る気もない、確信犯的な違反。約束を守らせる気もない政府・・・ そんなものは配備撤回以外ない。
そして、この問題は、より「安保」の本質、日本政府の対米従属性を明らかにしている。
産経が「尖閣問題で、オスプレイ配備を説得せよ」と主張しているが、だいたい沖縄の基地そのものが「抑止力」などと無関係である。
【「日本防衛に沖縄不要」 米高官発言 外交文書で判明 2012/7】
そして「冷戦」が終結し、現在では・・・・
【米中関係 軍事面でも交流深化2012/9】
【米国防次官「中国と強固な協力関係構築を」人民網10/5】
3日、ワシントンで開催された中国軍事フォーラムで、パネッタ国防長官は、訪中について「米中の強固な協力関係は、21世紀における世界の安全と繁栄を確保するため欠かせない要素だ。米国のアジア太平洋再均衡政策の鍵になる目標の一つは、健全で透明かつ持続的な米中防衛関係を構築することだ。今は、外交、経済、安全などの面で中国との協力を求めるとともに、米中軍事関係の持続的な発展の基盤を作り上げるよう、ともに努力をしている」”と語ったことが報道されている。
訪中では、・・・リムパックへの中国の参加を要請している。
「尖閣は安保の適用範囲」と言うところだけが報道され、こんなことを大手マスコミは少しも報道していない。
昨年9月に、ある論稿から以下の内容を紹介した・・・
【アメリカの対中戦略】
・2011年1月共同声明「戦略的信頼を深めるために協力する」(胡国家主席、オバマ大統領)
→ 日中のように「戦略的互恵関係」を確認してないが、実質的に、日中以上に「戦略的」
・ハイレベルの閣僚が参加し、経済・エネルギー、安全保障など世界的視野で議論
→ 昨年(2010年)、北京での戦略対話/アメリカから国務長官、財務長官など200名の政府要人が参加 /今年(2011年)5月の対話、国防・外務官僚が一堂に会する「戦略的安全保障対話」が行われ、中東情勢など協議。/今年中にアジア太平洋地域における「共通の利益や課題」について新たな協議機関の設置に合意
中国に対する軍事で対応する姿勢は解除してないが、軍事と同盟だけでなく、それ以上に対話で「国益」はかっている。
「日米同盟」だけで、世界を見ていたら・・・見なくてはならないことが、見えなくなる。
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