石原氏出馬 日中関係 「具合悪い」 経団連会長の悩み
経団連会長が、石原都知事の辞任・国政挑戦に、「なぜ都政よりも新党結成の方が重要なのか」とのべ、日中関係の悪化にからみ、「具合が悪い」とのべたとのこと。
新自由主義の進展は、貧困と格差を拡大し、社会をバラバラにする。その反動として、国民統合の手段としてナショナリズムを利用し、新自由主義の推進を底支えする・・・しかし、ナショナリズムは領土問題や侵略戦争の美化にむすびつき、対外関係を悪化させる。
中国での自動車大手の生産、販売が3-4割も減少している。「都政で新自由主義推進してくれていたらよい」というのが本音?
石原氏は、原発や消費税は「ささいな問題」として、主要政策が一致しなくても「結集すべき」と訴えたという。綱領のない政党「民主党」とかわらない。あらたな「選挙互助会」でしかない。
【石原氏出馬で日中関係「具合悪い」…経団連会長 読売10/26】
【石原知事、第3極結集出来る?橋下・渡辺氏と溝 読売10/27】
グローバル化を推進する多国籍企業は、無国籍ではない。
経済危機におちいったときに「大き過ぎてつぶせない」として国家財政で救済させるセーフティネットであり、また、有利な国際ルールをつくらせたり、資源獲得などを推進する重要なプレーヤーである。
よって規制はきらうが、強い国家を望むのである。
強い国家づくりは、ナショナリズムと一対となりやすく、領土問題などを生み出す要因ともなる。この点でも政治的な矛盾を生み出す。
【石原氏出馬で日中関係「具合悪い」…経団連会長 読売10/26】東京都の石原慎太郎知事の辞任と新党結成について、経団連の米倉弘昌会長は25日、記者団に、「なぜ都政よりも新党結成の方が重要なのか」と疑問視した。
さらに、沖縄県・尖閣諸島をめぐる日中関係の悪化にからみ、「具合が悪い」とも述べ、石原氏が国政の場に出ることで関係修復に支障が出かねないと危ぶんだ。
米倉氏は、尖閣諸島を巡る石原氏の言動を批判してきた。ある経団連幹部も「一部に強いリーダーシップへの待望感があるかもしれないが、国政に戻れば一首長の立場と違う。慎重な言動を願いたい」とクギを刺す。
一方、2020年夏季五輪の東京招致に向けて石原氏と協調してきた日本商工会議所の岡村正会頭は25日、談話を発表し、「重要政策課題を前に政治の混迷を打破するため決断されたと推察し、決断を尊重したい」と、新党結成を歓迎した。
【石原知事、第3極結集出来る?橋下・渡辺氏と溝】新党結成を表明した東京都の石原慎太郎知事が、主要政策が一致しなくても第3極は結集すべきだと主張しているのに対し、新党の母体となるたちあがれ日本や、新党「日本維新の会」、みんなの党から、懸念する声が出ている。
維新の会とみんなの党が26日、大阪市内で幹事長、政調会長による政策協議を行い、11月末までに消費増税や原子力政策などで一致点を探ることで合意するなど、石原氏が浮いた格好となっている。
石原氏は21日に維新の会代表の橋下徹大阪市長と都内で極秘に会談するなど、第3極結集を目指し、精力的に動いている。26日の記者会見では、25日にたちあがれ日本の議員と会談した内容を紹介、「永田町にいる人間は視野が狭い。『橋下君と一緒に連合するのはいかがか』とか『渡辺喜美君のみんなの党と一緒になるのは絶対嫌だ』とか」などと不快感を示した。「大眼目は国家の官僚の硬直した日本支配を壊していくことだ。原発とか消費税とか大事な問題かもしれないがささいな問題だ」とも述べた。近く、みんなの党代表の渡辺氏とも会談したいとし、明治維新の「薩長連合」にたとえて第3極結集の必要性を強調した。
たちあがれ日本の平沼代表や園田幹事長ら所属国会議員5人は26日、維新の会との連携協議を急ぐことを確認した。橋下氏は大阪市役所で記者団に「理念、価値観を一致させないと有権者からそっぽを向かれる。(石原新党と)完全に一致していると言えないのはエネルギー政策と憲法だ」と語った。渡辺氏は記者会見で「(石原新党が)消費増税をそのまま容認するなら話にならない」と述べた。
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