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世界では約8.7億人が慢性的に栄養不良 国連飢餓報告

・8人に1人が、慢性的な栄養不足。毎年250万人の子供が栄養失調で死亡。
・この20年で、人口比で18.6% → 12.5%に減少
 アジア太平洋地域23.7%→13.9%、ラテンアメリカ・カリブ海地域14.6%→8.3%。
 アフリカ 1.75億から2.39億人と増加した唯一の地域。4人に1人が飢餓状態。
 先進国 2004~2006年1300万、2010~2012年1600万と増加に転じている。
・そして、経済成長は大事だが十分ではないとし、最も脆弱な人々がとりのこさないための「社会的保護は、より良い教育を提供し、より強くそして健康な成人となって将来的に利益を生み出す投資」である、と結んでいる。
~ 富の偏在の是正を!
【新しい飢餓報告は、世界では約8.7億人が慢性的に栄養不良である旨報告 
しかし、一層の努力によってMDG目標を達成できるという明るい兆しがある FAO10/9】

【新しい飢餓報告は、世界では約8.7億人が慢性的に栄養不良である旨報告  しかし、一層の努力によってMDG目標を達成できるという明るい兆しがある FAO10/9】

 本日発表の国連飢餓報告では、2010年から2012年の間、ほぼ8.7億人、あるいは8人に1人が、慢性的な栄養不良に苦しんでいるとしている。
 国連食糧農業機関(FAO)、国際農業開発基金(IFAD)、世界食糧計画(WFP)が共同で発表した「世界の食料不安の現状2012(SOFI)」では、過去20年間について算定手法を改善してデータを見直し、慢性的な栄養不足についてより良い推定値を示している。
 飢餓に苦しむ人々の大半、8.52億人は開発途上国に住んでいるが、他方先進国でも1600万人、人口の15%が栄養不足である。

 世界中の飢餓で苦しむ人々は、1990~1992年と2010~2012年の間に1.32億人減少した。これは、人口比率では、世界人口の18.6パーセントから12.5パーセントに減少した。開発途上国では、23.2パーセントから14.9パーセントへの減少となった。これは、十分かつ適切な処置が取られれば、MDG目標が達成できる範囲であることを意味している。
 飢餓で苦しむ人々は、1990年から2007年の間には予想されていたものよりも急激に減少した。しかしながら、2007~2008年以降、世界における飢餓人口の減少の速度は鈍化し横ばいとなっている。

 3機関の長-ジョゼ・グラジアノ・ダ・シルバFAO事務局長、カナヨ・F・ヌワンゼIFAD総裁、アーサリン・カズンWFP事務局長-は、本報告書の序文で、「これまでに例のない技術的・経済的な機会に恵まれた今日の世界において、5歳以下の子供たちの1億人以上が低体重で、それゆえ人間としてまた社会的な可能性を実現不可能となっていること、そして毎年250万人以上の子供の死の原因が栄養失調であることを容認することはできない。」と述べた。
 「我々は、最近の世界金融危機からの世界経済の回復は脆弱なままであるということに強い懸念を有している。それでもなお、我々は、国際社会に対して、最も貧しい人々が食料を得られるための基本的人権の実現を支援するために更なる努力をすることを要請する。世界は、食料不安と栄養失調の全てを排除できる知識と手段を有している。」と付言した。広範囲の経済成長(農業における成長を含む)および最貧困の人々のためのセーフティー・ネットの双方を支援する「ツイントラック・アプローチ」が必要である。

◆経済危機の影響

 新しい推定値によると、2007~2010年の間の飢餓人口の増加は想定されていた数値ほどは深刻ではなかったことを示している。2008~2009年の経済危機は懸念されていたほどは発展途上国における経済減速を引き起こさなかった。また、国内市場への国際食料価格の伝達が想定されたほど顕著でなかった上、多くの国の政府がショックを和らげ、最も脆弱な人々を価格高騰の影響から保護することに成功した。
 本日発表された飢餓人口の数値は1990年に遡って改訂されたものである。新しいデータは、人口、食料供給、食料ロス、栄養エネルギー必要量やその他の要素を使用したものである。また、各国内の食料の配分(栄養エネルギー供給から測定)をより適切に評価している。
 SOFI2012では、食料価格の急激な高騰や他の経済的ショックなどの短期的な影響は考慮されていない。FAOは、栄養の質と他の食料安全保障の側面をより適切に評価するために、幅広い指標の構築に取り組んでいる。

◆MDGは達成可能な範囲
 
報告書は、2007~2008年の低迷を逆転して飢えに苦しむ人々に食料を供給するために適切な措置がとられれば、開発途上国で飢餓で苦しむ人々の割合を2015年までに半減するというミレニアム開発目標(MDG)の達成は可能な範囲にあると述べている。
「過去20年間の平均的な年間飢餓人口の減少が2015年まで継続されれば、開発途上国における栄養不足の割合は12.5%に達する。これはMDG目標である11.6%パーセントを上回っているものの、以前予測された数値に比べてはるかに目標値に近いものである。」と報告書は述べている。

◆アジアの飢餓人口が首位;アフリカでは飢餓人口が上昇
 
 地域別では、アジア・太平洋地域では、過去20年間におけるその地域の社会経済発展により栄養不足人口は7.39億人から5.63億人へとほぼ30パーセント減少した。この地域での栄養不良率は、人口増加にもかかわらず、23.7パーセントから13.9パーセントに減少した。ラテンアメリカ・カリブ海地域でも、飢餓人口は、1990~1992年の6500万人から2010~2012年には4500万人へと減少と進歩を遂げ、栄養不良率は14.6パーセントから8.3パーセントに減少した。しかし、最近はその進行は鈍化している。
 
 アフリカは、その期間における飢餓人口が1.75億から2.39億へ増加した唯一の地域であり、過去4年間だけでも約2000万人増加している。飢餓人口は、これまでの期間を通して減少してきたが、ここ3年間で22.6パーセントから22.9パーセントと若干上昇しており、4人に1人が飢餓状態である。アフリカのサハラ以南では、2007年まで少しずつ減少してきた飢餓人口が増加に転じ、同年以降は年率2パーセントずつ上昇している。
先進国においても飢餓人口数の増加が見られ、2004~2006年では1300万、2010~2012では1600万となっており、1990~1992年以降2000万人減少したのに対して逆に増加に転じた。

◆農業の成長が飢餓と栄養失調を減少させる

 報告書は、全体的な成長が必要ではあるが、持続的な飢餓削減のためにはこれだけでは十分ではないことを強調している。貧しい人々のほとんどが、生計を立てるために少なくとも農業やそれに関連した事業に依存しているため、貧しい国々における飢餓と栄養不良の軽減には農業の成長が特に有効である。小規模農家、特に女性を含めた農業の成長が貧しい人々に雇用を生み出せば、極度の貧困と飢餓を減らすためには最も有効的である。
 その成長が貧困層のためとなるだけでなく、あらゆる栄養失調を削減するために「栄養に敏感」でなければならない。飢餓を減らすことは、ただ食料の質を向上させる為だけのものではなく、多様性や栄養素含有量、そして安全性という観点から、食料の質を向上させることでもある。
 8.7億もの人々が飢餓に苦しんでいる中で、世界は、慢性栄養失調及び微栄養素不足を伴う栄養不足と、肥満、過体重に関連する非伝染性疾患(全世界で14億人に影響を与えている)という2重苦に直面している。
報告書は、これまでは経済成長とより栄養改善とのリンクは弱いと述べ、統合された農業・栄養・健康の枠組みが必要であると訴えている。

◆社会保護制度

 成長は明らかに重要であるが、それは必ずしも十分あるいは迅速ではない。従って、最も脆弱な人々が取り残されないよう、そして彼らもまた参加して貢献し、成長から利益を得られるように保証する社会的保護制度が必要である。現金給付、食料クーポン、健康保険などの措置が、成長からの利益をすぐに受け取ることができない最も脆弱な人々のために必要である。社会的保護は、より良い教育を提供し、より強くそして健康な成人となって将来的に利益を生み出す投資であり、幼い子供たちの栄養を改善することができる。包括的な経済成長を補完する効果的な社会的保護は、飢餓と栄養不良をなくすことができる。

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