政党助成金 公約投げ捨ても無関係・・・公金横領?
世界一大盤振る舞いの政党交付金。税金であるにもかかわらず、個人後援会への移し替え、親族企業への発注、娘の車買取・・使途もきわめてルーズ。毎年319億円のばらまき。選挙にそなえて溜め込んでいる基金が172億円。うち民主党は120億円。公約投げ捨てても、その議席分の助成金はそのまま受け取れる。詐欺、公金横領ではないか。
政党助成金なくせば、国会議員520人削減に匹敵(所得税・住民税で還流している分を除く)。こんな理不尽な税金の使い方はやめるべき。
【国政選挙なく、関係費用が大幅減少…政党交付金 9/28】【政党交付金:政治団体に移動 舛添氏1960万円 毎日9/29】
【横峯参院議員、政党交付金でさくらさんの車購入 読売9/29】
【平成23年分政党交付金使途等報告の概要 総務省9/28】
【国政選挙なく、関係費用が大幅減少…政党交付金 9/28】全国規模の国政選挙がなかったため、参院選のあった10年より選挙関係費用が大幅に減り、交付金を受けた9党の支出総額は211億1800万円と前年より88億5000万円(29・5%)減と、1995年の政党交付金創設以来、3番目に少なかった。
支出の内訳は、人件費や事務所費など経常経費が127億1500万円で前年比7・4%減、政治活動費は84億200万円で前年比78億3600万円(48・3%)の大幅減。「貯蓄」にあたる基金残高は171億9100万円で前年より108億2400万円増となり、過去4番目の多さ。うち、民主党が119億9700万円(前年比75億9100万円増)と最多。自民党は28億300万円(同20億800万円増)だった。
政党別支出総額は多い順に、民主92億3500万円(同37・6%減)、自民81億700万円(同22・6%減)、公明19億2800万円(同23・2%減)、みんな6億4800万円(同31・9%増)、社民6億1600万円(同39・2%減)、国民新2億2700万円(同40・7%減)、たちあがれ日本1億7500万円(同452・1%増)、新党改革9100万円(同23・9%減)、新党日本9100万円(同36・0%減)。共産党は交付申請していない。
【政党交付金:政治団体に移動 舛添氏1960万円 毎日9/29】舛添要一元厚生労働相(参院比例代表)が代表を務める新党改革の支部が昨年、政党交付金1960万円を舛添氏自身の政治団体に移していたことが、28日公表された11年の政党交付金使途報告書で分かった。政党支部に支払われた交付金を個人の政治団体に移す行為は昨年、少なくとも4団体で計3670万円あった。交付金の使途に制限はないが、識者は「税金が原資の金を私物化する行為だ」と批判している。
報告書によると、舛添氏が代表の新党改革比例区第4支部は昨年の交付金4100万円のうち約1960万円を同氏の資金管理団体「グローバルネットワーク研究会」と「舛添要一後援会」に移した。荒井広幸参院議員(比例代表)が代表の新党改革比例区第2支部も昨年の交付金約1220万円を資金管理団体「荒井広幸後援会」に移した。
舛添氏の事務所は「法に基づいて適切に処理している」、荒井氏の事務所も「法に違反がないよう適切に対応している」とコメントした。
政党助成法は交付金の使途の制限をしていないが「税金で賄われるものであることに特に留意し、責任を自覚し、国民の信頼にもとることのないように、適切に使用しなければならない」と規定している。民主党や自民党は内規で、政党支部が交付金を政治団体に移すことをやめるよう指導している。【青島顕】◇田中前防衛相 親族企業に261万円
政党交付金を政治家の親族会社への支払いに使うケースも目についた。田中直紀・前防衛相(参院新潟選挙区)が代表を務める民主党支部は、昨年受け取った政党交付金の4分の1にあたる約261万円を長鉄工業(新潟県長岡市)、越後交通物産(同)など親族企業5社へ支払っていた。長鉄工業は田中氏が取締役会長を務めている。田中氏の事務所は「支部の土地、建物、自動車などの賃借料(に充てた)。使途は限られている」と説明した。
中村博彦参院議員(比例代表)が代表の自民党支部は、中村氏が理事長の法人が経営する徳島県の心身障害者施設へポスター作製費、印刷費など計約147万円を交付金で支払った。中村氏の事務所は「適正な金額で受注していただけるからだ」と答えた。◇横峯議員は娘の車を買い取り
新党大地・真民主の横峯良郎参院議員(比例代表)が代表を務めていた民主党支部が昨年、政党交付金200万円を使い、プロゴルファーで娘のさくらさんから乗用車を購入していたことが分かった。税金が原資の交付金を身内に支払ったことで批判を受けそうだ。車は横峯議員名義で、民主党離党後も使用しているという。
横峯氏の事務所によると、車は10年式のトヨタの高級乗用車。「当時車を探しており、(身内なので)安心できるし、少しでも経費削減をしようとの思いだった。他意はないが、できるだけ避けた方がよかった」とコメントした。【青島顕】【ことば】政党交付金
企業献金への依存度を抑え「政党本位、政策本位の政治」を目指し、95年に始まった制度。国民1人当たり250円を負担して、国が政党活動を補助するため政党に交付する。昨年は約319億円が議員数と直近の国政選挙の得票数に応じて9党に分配された。制度に反対する共産党は受け取っていない。
【横峯参院議員、政党交付金でさくらさんの車購入 読売9/29】民主党を離れ、新党大地・真民主に加わった横峯良郎参院議員が昨年、三女でプロゴルファーの横峯さくらさんに対し、公費で賄われている「政党交付金」から自動車購入費として200万円を支出していたことが分かった。
28日に公表された民主党参議院比例区第57総支部(東京)の2011年分の政党交付金使途等報告書から判明した。
横峯事務所によると、さくらさんが所有していた自動車を、11年7月に同支部名義に変更したという。親族への支出を政党交付金で賄ったことについては、「できるだけ避けた方が良いとは思ったが、法的には問題ないと考える」としている。自動車は、以前から横峯議員が使っていたもので、新車を購入することと比較し、「経費削減の思いから行った」という。
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