TPP参加 被害は「兼業農家」だけ?! 「維新八策」の認識
橋下氏は、「八策」で「参加」を打ち出しているTPP(環太平洋連携協定)について、「農家には申し訳ないが、兼業農家とかには退場してもらわないといけない」と語ったことを赤旗が報じていた。
北海道はEUを上回る規模の北海道ですら壊滅的打撃をうけると反対していること。農業だけでなく、公的医療、郵政、公共事業、自主共済、地産地消など自治体の取組など影響は多方面にわたる。
しかも、現行9カ国の合意を丸飲みしなければならない。カナダとメキシコは、厳しい条件を飲まされている。
【メキシコ、カナダ 既存の合意条件を全て受け入れることが参加の条件だった 考えてみよう!TPP9/22】
「兼業農家」だけに影響があるかのようゴマカシ。 「大衆は、小さな嘘より大きな嘘にだまされやすい。」とは例の独裁者のことば。
【メキシコ、カナダ 既存の合意条件を全て受け入れることが参加の条件だった 考えてみよう!TPP9/22】・ルール作りへの参加を制限する厳しい条件を突きつけられた新規参加国
・現行の交渉参加9ヶ国以外は立場が不利☆6月にメキシコとカナダのTPP交渉参加が認められましたよね。日本は置き去りだとか、出遅れたとか盛んに報じられていたけれど、両国ともすんなり参加が認められたのですか?
◆マスコミは事実の一片だけ伝えて「一刻も早く我が国も交渉参加すべきだ」とあおり立てていましたね。でも、参加承認にあたりメキシコとカナダには、厳しい条件が突きつけられたんです。そのことは、ほとんど報道されませんでした。
☆厳しい条件って、何だったんですか?
◆それまでの交渉で、すでに合意されている条文全てを受け入れ、将来も先行して交渉してきた9ヵ国が合意した事については拒めないなどといった、極めて不平等な内容です。具体的に挙げてみましょう。
「・現行の交渉参加9ヵ国(シンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランド、アメリカ、オーストラリア、マレーシア、ベトナム、ペルー)がすでに合意した条文は全て受け入れ、交渉参加9ヵ国が合意しない限り、それらの条文にかかる再協議は行わない。
・将来、ある交渉分野について、現行9ヵ国が合意した場合、両国は「拒否権」を有さず、その合意に従わなければならない。
・米国議会への通告から90日までの期間に交渉参加9ヵ国が合意した内容は全て受け入れる。
・両国は、まだ妥結されていない分野では交渉できるものの、交渉分野を追加することも、削除することもできない。」☆じゃあ、日本が今すぐ参加できたとしても、9ヵ国で決めたことは丸のみしなきゃいけないのね。交渉分野の追加もできないのか。つまり、9ヶ国は正会員で、メキシコやカナダなど後から参加する国は準会員ってことね。不公平だわ。
◆メキシコ、カナダの参加の正式承認には、米国議会への通告から90日を要するために、両国はTPP第13回交渉会合にも9月の第14回交渉会合にも出席できませんでした。
現時点では、両国が参加できるのは12月の会合とみられています。☆2.の条件を考えると、これからの交渉でも、新規参加国は当初の9ヶ国の意向に従わなければならない場面が多く出てきそうで心配です。
◆そういうことです。 経産省、外務省、経済界や日本政府は「ルール作りへの参加」を交渉入りの目的としてきましたが、9ヶ国の意向に反したルールづくりは事実上できないことになりますね。
☆TPP交渉は目標どおり年末にまとまりそうなのですか?
◆アメリカ通商代表部のマランティス次席代表は、「交渉自体、終盤にさしかかりつつある」との認識を示していますが、各国の利害が対立する分野においては交渉が難航しているようで、カーク同代表は「重要な部分は来年中の合意を目指す」ことを明言し、事実上の先送りを示唆したと報じられています。
☆賛成派の人たちは、交渉がまとまっていない今こそ、参加交渉のチャンスだと言っていますよ。
◆交渉が難航していること自体、TPPには各国の利害が大きく対立する分野があるということです。TPPのそれぞれの交渉分野において、恩恵を受ける国と受けない国の間で、さまざまな問題がクリアされていない現状をしっかり把握して、日本の将来を見すえた判断をして欲しいと思います。
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