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NHKドラマ吉田茂「負けて勝つ」~見る時の手引き

 「戦後史の正体」で、今日まで続く属米政治の酷さを示した孫崎享氏が、“NHKドラマ吉田茂「負けて勝つ」”について、「米国隷属の権化を英雄に仕立てようとするNHKドラマ」を見るときの手引書—重要な史実がどう扱われているか--7つのポイントをツィッターに載せている。興味深いので紹介。

  なお、ドラマは冒頭、「歴史にもとづくフィクション」と言い訳している。

【吉田茂】
 歴史を見れば、吉田茂、本質従米以外の何者でもない。今日日本の政治の醜さの原型は吉田首相に。
占領下米国隷従の吉田首相が独立後も政権を担ったのが日本の悲劇。かつ池田勇人等吉田学校とか言ってその後の政治家も継承。
 米国隷属の権化を英雄に仕立てようとするNHKドラマは何を意図?番組偶然でない。野田首相はTPPやオスプレイ等で全くの隷属。その時期にこの番組。
という訳で、見る時の手引き書を作成

①占領軍の性格を正確に伝えているか。降伏文書は「日本はポツダム宣言実施のため、連合国総司令官に要求された全命令を出し行動とる事を約束する」、

②吉田首相の基本姿勢は『鯉はまな板の上にのせられてからは、庖丁をあてられてもびくともしない。あの調子』。それを知らせているか。

③マッカーサーは「軍事占領は、一方はドレイになり、他方はその主人の役を演じ始める」と述べ、吉田を含め日本側をドレイに見てたことを知らせているか

④吉田茂はGHQの情報部門の代表者ウィロビーの宿舎に夜こそこそ出かけ指示を仰いでおたことを報じているか、

⑤占領直後、米国は日本の経済を徹底的に破壊する姿勢を示したが、その時吉田はどうしていたか、

⑥米国の対日政策が変更したのは冷戦が深刻化し、米国が日本利用決定し対日経済政策変更、これを単に吉田の業績としてないか、

⑦吉田首相の最大の問題は安全保障で日米安保条約に署名したこと。ダレスは「我々が望むだけの軍隊を、望む場所に、望む期間だけ駐留させる権利を確保する、それが米国の目標」。吉田首相はこれにどう抵抗したか、またダレスは米紙に「米国は日本を守る義務をもっていない。」と書いているが、これに吉田首相はどう対応したか」

・補足
吉田を格好良く描くために、あまりにも”げたはかせ”すぎ。なぜそこまで。主役渡辺謙身長184cm。吉田茂155cm(通説)。内容に入る前にイメージ操作 


 ~ なお「戦後史の正体」は、属米の政治の流れを外務省情報局長までつとめた人物がまとめ、著した点で大きな意義がある。
 
そのことを前提に、政権内の従米派と自主派の二項対立で描くという構成から
①国民のたたかいが視野からはずれており、権力闘争に利用されるニセ「左翼」などの一側面のみが強調されている。
②密約の酷さ--それが「自主派」もふくめ歴代ひきつがれてきたことが薄められている。
③より軍事的に独立性を強化するうごきと、平和憲法にもとづく従米から脱却の動きの区別が視野の外におかれている。
 という色合いを帯びているという感想を持っている。


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