学校耐震化 高知市 到達も伸びも全国平均以下

　震度６強（南海トラフ巨大地震、最悪ケースは震度7）で倒壊する危険のある校舎の状態、耐震化率についての文科省の調査。高知県の公立小中学校の耐震化率は76.7%（全国84.8%）、前年比5.0%増（全国4.5%）
　そんな中、県内の子どもの半数を抱える高知市。耐震化されてない建物は82と一番多いし、３年間の伸びでも全国平均を大きく下まわっている。

・到　　　　達　　全国84.8%　高知市62.0%
・３年間の伸び　　全国17.8%　高知市12.0%
【過去３年間の耐震化率の伸びが全国平均以下の設置者（３１設置者）　／耐震化率７０％以下、耐震性のない建物棟数50棟以上　】

　
高知市では、学校の耐震化は、津波、長期浸水対策に備えるという特別の重みがあるのだが・・・・。
　　　　　

　耐震化の完了は2025年としていたが、3.11を受けて「2018 年度を目途に耐震化工事の完了に向けて積極的に取り組む」としている。
毎年11-12棟の工事が必要となるのだが、今年度は、4棟の耐震補強工事，他に1つ来年度にかけ継続事業。
高知市は、この２年、避難タワーの建設計画もゼロ。
　　
一方で、南海トラフの巨大地震の詳細想定もまたず新庁舎建設はさっさと決め、高齢者が多く、住民から反対・不安の声の強い旭再開発も強行する姿勢。