オスプレイ 追風で操縦ミス~ 「安全性」の論理は原発と同じ
モロッコ事故は、“機体前方テント群の真上を飛ぶのを避けようとして、機首転回したところ秒速8~14メートルの追い風を受け、操縦マニュアルは、回転翼の操作について機体を水平にして行うよう定めていたが、操縦士は強風で機体が前のめりになっていることに気づかず、回転翼を傾ける角度や速さもマニュアルの定めを超え、前のめりとなり墜落した。”とのこと。
つまり、決められた条件では「安全」だが、「想定外」には極めて不安定ということ。 原発の説明と似ている。原発は「固有の安全性(自己制御性)」があると説明してきた。
その内容は「軽水炉は、何かのはずみで出力が上昇しようとしても、減速材(水)の動きや燃料自身がもっている性質により、自然にその上昇が抑えられ、一定の出力で安定するという原子炉固有の安全性(自己制御性)を有しています。」(電事連)。
が、それは「想定された範囲」でのことで、事故が起きないということではないことが、福島原発事故で明らかになった。
オスプレイの「安全性」も同様。想定された条件で、マニュアルにしたがった操縦であれば「安全」ということにすぎない。
たかだか8mかもしれない追い風で、操縦ミスが発生しているのに「機体に問題はない」とは・・・ まあ、「極めて限定された条件で運用している限り・・」と付け加えなくてはならない。
同じ「安全」の言葉であっても、何を前提としているかで、内容は大きくかわる・・・福島原発の教訓!
« 米干ばつに加え、豪西部、インド、ロシアでも | Main | 尖閣など領土問題 各政党の政策は? »
「原発・エネルギー」カテゴリの記事
- 「原発」固執は、脱炭素の障害 再エネ普及の足かせに (2024.08.08)
- 気候正義 残余カーボンバジェット あと数年? (2024.01.15)
- 「汚染水」放出の愚挙 ~合意無視、コスト高、廃炉・核廃棄物処理の見通しなし (2023.08.23)
- 国連「ビジネスと人権」部会・訪日調査・声明 11分野で、政府・企業に国際水準の行動求める(2023.08.13)
- 政経データ メモ(2022.12.09)
「米軍基地」カテゴリの記事
- 岸田首相「日本は米国とともにある」~恐ろしい米国への約束(2024.04.29)
- 国に指示権 地方自治法改定~「米軍の戦闘への支援」に対応?!(2024.03.16)
- 特定利用港湾 知事 重要影響事態を「平時」と詭弁(2024.03.07)
- 様々な人々が新しい社会の探求に乗り出しえる時代(メモ)(2024.02.19)
- 行政法学者が声明 「9.4 辺野古最高裁判決および国土交通大臣の代執行手続着手を憂慮する」(2023.10.07)
Comments