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オスプレイ 「人為的ミス」誘発する構造的欠陥

 原発について、「原子力防災」(松野元)の中で「許認可時に想定した条件の範囲内で原子炉施設が運定されるとは限らない・・・ヒューマンフアクターの影響が大きい」「システムが安定なときは自己制御性があるが、逆は真ならずで自己制御性があるから安定といえない。」と指摘している。 
 想定外のできごと、ヒューマンエラーに、どれたけ対応できるか…をもって、安全性は語られなければならない、と思う。数分の1秒長くスイッチを押しただけで墜落(モロッコ事故)・・オスプレイは、複雑な構造ゆえにヒューマンエラーを誘発しやすい、という点で「構造的欠陥」を持つ。

【オスプレイ 欠陥6点 米専門家「構造に起因」沖縄タイムス8/19】
【オスプレイ制御コンピューター操縦指示従わず 墜落恐れも 琉球新報8/19】

【オスプレイ 欠陥6点 米専門家「構造に起因」沖縄タイムス8/19】

 【平安名純代・米国特約記者】
 米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイについて、開発経緯に詳しい米国防分析研究所(IDA)元主任分析官のアーサー・リボロ氏(68)=米バージニア州在住=が、制御不能に陥るケースなど六つの欠陥があることを明らかにした。米国防総省は問題を把握しているが、機体構造に起因しているため改善できないという。また、他機種に比べ複雑な操縦技術を要するため、小さな操縦ミスが事故につながると指摘した。18日までに沖縄タイムスの取材に対して明らかにした。
 リボロ氏は4月にモロッコで起きた墜落事故について「操縦士が回転翼を動かすスイッチをわずか数分の一秒、長く押したため発生した。通常のヘリでは許容範囲内の操縦がオスプレイだと重大事故につながる」と指摘。連発する墜落事故が「人為的ミス」と理由づけられるなか、周囲に住宅が密集する普天間飛行場への配備に懸念を示した。

 リボロ氏は、海兵隊員ら19人が死亡した2000年のアリゾナ州での墜落事故を受け、国防総省の依頼で03年12月に安全性の懸念点をまとめた内部文書を提出。その中で、六つの欠陥を指摘した。操縦士らの指導強化や警告システムなどを改良しても、原因が機体構造に起因しているため、問題は取り除けないと結論づけた。
 国防総省は、同氏が指摘した六つの欠陥を「事実」と認識したものの、有効な改善措置が講じられぬまま、07年から実戦配備に踏み切ったという。
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 リボロ氏は09年6月の下院監視・政府改革委員会公聴会で「米軍も準拠してきた米連邦航空局(FAA)の安全基準を満たしていない。人命軽視だ」と警告。

 六つの欠陥は、パイロットの操縦に起因する機体の振動に若干の改良が加えられたものの、現在も改善には至っていないという。 
 リボロ氏はヘリがエンジン停止時に降下する際、風圧を利用してローターを回転させ、安全に着陸する「オートローテーション(自動回転)」機能がオスプレイには欠如していると断言。二つのエンジンが停止する可能性は極めて低いが、その場合、機体は即墜落し、人口密集地の場合は惨事に直結すると指摘した。同機能を備えているとの日米両政府の説明は「明らかにうそだ」と断言。「機体にもシミュレーター(模擬体験装置)にもない。そんな技術を体得するのは不可能だ。オスプレイが危険な航空機だとの私の認識は今も変わらない」と述べた。 


【オスプレイ制御コンピューター操縦指示従わず 墜落恐れも 琉球新報8/19】
 【米ワシントン17日=松堂秀樹本紙特派員】

米軍普天間飛行場で本格運用が予定されている垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが、操縦ミスで失った制御を取り戻そうと操作しても、低速飛行時はフライトコンピューター(操縦制御装置)が操縦士の指示に従わず、そのまま墜落する可能性が高いことが分かった。国防分析研究所でオスプレイの主任分析官を務めたレックス・リボロ氏が本紙の取材に対し明らかにした。リボロ氏は4月にモロッコで発生した墜落事故について「オスプレイは低速飛行時に機体の安定性を保つためパイロットの操縦を無視するよう設定されている。追い風とナセル(エンジン部)の過変調が重なって制御を失ったこの機種特有の事故で、今後も繰り返し起こるだろう」と指摘した。
 海兵隊はオスプレイの安全性について「コンピューターが毎秒何万もの情報を集積し、機首を正しい方向に向けたり、自動でバランスを取ったりしている」と説明しているが、高性能のコンピューターで制御されたオスプレイが人為的ミスや強風などに弱いことがあらためて浮き彫りになった。
 モロッコの事故調査結果について17日に発表した海兵隊航空部門のシュミドル副司令官も「追い風で機首が下がっているのに気付かず、ナセルを前方に急速に傾けすぎたのが事故の原因だ」とした。その上で、コントロールを失った機体を操縦かんで制御できなかったのかとの質問に対し「ナセルの位置にもよるが、今回のような場合(ヘリモードから飛行機モードへの転換時)、パイロットに十分な権限がなく、操縦かんを引いても機体を制御する動作が伝達できない」と説明。離陸直後の操縦ミスから回復できなかったことを示唆した。
 リボロ氏によると、オスプレイは操縦士がフライトコンピューターに飛行方法を入力することで、コンピューターが100%の権限で機体を制御。コンピューターは通常の飛行条件下では操縦士の指示通りに飛行するが、低速飛行など非常時の飛行の場合、機体の安定性を保つため操縦士の指示を無視するよう設定されているという。
 リボロ氏は米軍普天間飛行場にオスプレイが配備され、同様のトラブルが発生した場合について「滑走路の直近で発生するもので、基地周辺の住民に危険は及ばないだろう」との認識を示した上で、「人為ミスによる事故だが、操縦士の注意不足や疲れなどで発生しやすい類いのものだ。今後も繰り返し発生するだろう」と指摘した。

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