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オスプレイ 「構造上の欠陥」とは・・・ 矛盾するシステム

 オスプレイは、飛行原理の全く違う矛盾する二つの飛行システムを「いいとこどり」で組み合わせようと無理した結果、無理がたたって余裕度の小さい、つまり安全性の低い機体となったという「二兎を追う者一兎も得ず」の典型である。以下は、構造の特徴と、それを示す記事などの整理。

【ロータリー(プロペラ)の小ささ】

・固定翼機モードで高速飛行する為にはプロペラ直径は小さい方がいい
 (プロペラ先端部分の回転速度が音速に達すると急激に揚力が低下する。)
・ヘリコプターモードで良好な特性を得る為には回転翼直径は大きい方がいい

その矛盾の結果 〜 11.6mという直径を選択。

・固定翼モードでは、最高速度500km/hとのこと。

・ヘリコプターの回転翼としては11.6mは異常に小さい
 単位ローター回転面積に対する機体重量は、380kg。同クラスのCH47が200kg弱とのこと。

 ~そのうえ、積載能力は、「3倍」?

・そのため、異常に小さいローターを、大出力のエンジンで大ピッチにして高速回転させる。
・回転翼のピッチが常に大きく、失速までの余裕がすくない。
・揚力を得るためにパワーが使われ、ヘリコプターモードでの最高速度が185km/h程度
  (CH47は、巡航速度:265 km/h、 最大速度:315 km/h)
・高度が高いと空気が薄くなり揚力が限界に達し易く失速する。ホバリング限界高度が低い
・編隊飛行では76メートル離れることがマニュアル化。余裕のなさの証左

【崩れる安全神話(中):ホバリング 実は危険 沖縄タイムス8/3】
【オスプレイ、高地作戦には不向き 性能、当初想定下回る 共同7/20】


・離着陸時に大騒音をまき散らす
【評価書全文判明 オスプレイで悪化顕著、低周波音や騒音影響 琉球新報1/8】


【固定翼の小ささ】

・普通のプロペラ機として見た場合、翼面荷重(単位主翼面積に対する機体重量)が異常に高い。
主翼の極めて小さいF-104でも600kg未満。オスプレイは800kgに迫る数値、
→F-104は、長い滑走路を使い、離陸速度を確保できる。オスプレイは主翼だけでは離陸できないので、ロータリーで離発着する。
・固定翼機モードで飛行できる最低速度は200キロ以上


【遷移時の矛盾】
 固定翼モードからヘリコプターモード、ヘリコプターモードから固定翼機モード

・ヘリモードの最高速度185キロ。固定翼モードの最低速度200キロ以上。という矛盾
・安全確保のために高度を保つ必要があるが、高高度はヘリモードの余裕度が少ない。
・     〃  低速(揚力にパワーを集中)がよいが、固定翼モードでは完全に失速する。
→つまり、ヘリモードでの余裕が厳しい高高度、高速での遷移が要求される。
→回転翼と主翼の揚力を合算し、コンピュータ制御でゆっくりと角度を変えて、前進力として使い、小さい主翼でも水平飛行できる速度にもっていっていくという極めてデリケートな状況。

→ 遷移時、ヘリモードで速度・高度で飛行している際に、突然強い追い風が吹いてくると、主翼の揚力が大きく失われ、元々厳しい条件におかれている回転翼は主翼の揚力不足をカバーすることができない。

【オスプレイ「揚力失い墜落」示唆 米監査院の09年報告書 琉球新報7/6】


【故障時の滑空、オートローテンション機能】

≪固定翼モード≫

・主翼が小さく、ヘリに比べたら速度は出るが、固定翼時にエンジン停止となれば、失速速度が極めて高い。のた、機体の沈下も激しい。通常の飛行機のように滑空して安全に着陸するのは難しい。
・「滑空できる」としているが、フライトマニュアル「エンジン停止時、高重量を搭載した状態で飛行機モードに転換すると、高度を失って結果として地面に衝突する可能性がある」
→従来機に比べ「積載能力が3倍」と説明するが・・・ 危険が増す。

【オスプレイ高重量で墜落リスク モード転換時 急激降下 琉球新報7/21】

・固定翼モード時に、エンジントラブルが発生した場合は、ヘリモードに切換不可能。

【オスプレイ緊急着陸 固定翼のみ 米軍操縦士が説明 琉球新報1/21】

≪ヘリモード≫

・オートローテーション/ 機体降下で生まれる空気の流れで回転翼を回し、揚力を得て緊急着陸する機能であるが、回転翼の面積が異常に小さいため実際には機能しない。
→メーカーの説明書「オートローテンション機能には頼らない」。
 2002年に同機の開発推進条件からオートローテンション機能を削除。
 軍では、シミュレーションでの訓練は実施しているが、実際の訓練は「禁止」。
・ヘリモードから固定翼モードへの切り替えに12秒かかる。/全動力を両エンジン停止もしくはエンジン1台とドライブシャフトが故障した場合、1600フィート(約488メートル)高度を失う。
・操縦マニュアル エンジンナセルの角度が60度以上(ヘリモード時90度)の時に不具合が生じた場合には、高度にかかわらず変換を試みてはいけないと指示。固定翼モードへの切替を禁止。

【オスプレイ、防衛省解説を否定 元国防分析研リボロ氏 琉球新報7/1】

~リボロ氏 1992年~2009年政府直属の国防分析研究所でオスプレイの分析・評価に従事した専門家。米下院監視・政府改革委員会(2009年6月23日)にて証言。

【オスプレイ、安全面で法抵触 民間機なら不可 琉球新報6/17】


【操縦の難しさ】

・ヘリモードでのサイクリック操縦桿と固定翼モードでの操縦桿は兼用。操作する機体はまったく別物。遷移時の操縦の切れ変えやその際のトラブル、アクシデントの対応などリスクが大きい。
・余力が少ない機体構造、遷移という行動、翼端に巨大なエンジンを抱える構造などが、飛行制御プログラムを複雑にし、アクシデントに対し、誤作動が生じやすい。
・普通の飛行機 操縦桿による人力操縦、機力操縦(人力に油圧によるバックアップ機構を付加))
オスプレイ ゲームの「ジョイスティック」と同じ。コンピュータに信号を送っているだけ。何らかの原因で電源喪失した場合、コントロール不能になる。コンピュータの故障、損傷も同じ。

【オスプレイ・アフガン墜落 操縦士らは熟練 琉球新報8/2】
【[視点]オスプレイ操縦ミスは新たな「欠陥」 沖縄タイムス6/19】
【オスプレイ、追い風受け操縦ミス モロッコ事故で米説明 琉球新報6/26】
【03年に「構造上問題」 オスプレイで国防総省報告】
【オスプレイ 整備中に上昇、墜落 06年発生米紙報道 琉球新報7/10】


≪膨大な事故隠し≫
・事故機の数に疑念を抱いた米議会が調査(09年)。予算措置された百数十機のうち40機余が不明!! 
【墜落事故隠し オスプレイは飛ぶ資格なし7/11 琉球新報社説7/11】
【米議会 オスプレイ調査検討 沖縄タイムス6/29】

・安全性や1機80億円という費用への批判がある。が、生産継続は、軍需産業のためとのこと。
【オスプレイ配備「理解できぬ」 元米高官、危険残る 共同8/1】
【オスプレイ、調達中止要求も 米で安全性、費用に批判 琉球新報6/13】

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