所得減少続く。「生活苦しい」6割強で過去最高 国民生活調査
日本の厚生労働省が5日発表した国民生活基礎調査2011年度による2010年度の1世帯あたり平均所得。
「全世帯」 538万円 11.6万円減
「高齢者世帯」 307万2千円 0.9万円減
「児童のいる世帯」 658万1千円 39.2万円減
ピーク時(全世帯)で126.2万円減。生活が「苦しい」と答えた世帯61.5%で調査開始以来最高。非正規は38.8%で04年以来最高。1人あたり賃金は、非正規は正規の29.8%、女性は男性の34.5%(正規雇用)。
全体に子育て世代の打撃が大きい。これで消費税増税、社会保障切捨てたら暮らしと経済の底が抜ける。
【2011年 国民生活基礎調査の概況】
・ピークとの比較では
全 世 帯 94年 664.2万円 126.2万円減
高齢者世帯 98年 335.5万円 28.3万円減
子どものいる世帯 96年 781.6万円 123.5万円減
◇所得の分布状況
・「300~400万円未満」 13.6%、「200~300万円未満」 13.3%と多い。
・平均所得金額(538万円)以下の割合は 61.1%となっている。(
・中央値は 427万円(09年度 438万円と、11万円低下)。
「高齢者」240万円(同 254万円)
「子どものいる」595万円(同 607万円)
「65歳以上の高齢者のいる世帯」352万円
と貧困線自体が低下している。
◇児童のいる世帯の所得のうち稼働所得 89.4%。
◇勤労者1人当たりの平均所得
正 社員414.3万円(男471.6万円 女288.2万円)
非正社員123.4万円(男288.2万円、女104.2万円)
非正規は正規の 29.8%
女性は男性 の 34.5% (正規)
◇非正社員の割合 38.8%(1.5ポイント増。2004年以来で最高)
◇生活が「苦しい」と答えた世帯 61.5%
1986年の調査開始以来で最高
「児童のいる世帯」 69.4%、
「高齢者世帯」 54.4%
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