自家発電設備の純増 原発3基分も(試算)
自家発電設備の生産が加速している、というので調べてみた。3月に、「りそな総合研究所」がレポートを出している。それによれば、
昨年11年4~12月までの一般エンジン発電機の製造量は、全国555万KVA、関西151KVA。
同レポートは、条件付(KVAの評価)で「全国では原発5基、関西では1基分を上回る発電能力となる」とし更新需要分を見込んでも「電力不足による影響が大きな企業ほど導入で積極であるため、社会全体のピーク電力を低下させる効果は高いと考えられる」としている。
そこで、今年分もふくめ、更新需要などを除いて推計してみた。全国で原発3基、関西1基分が増えたと推定できる。電力対策の要は、ピークマネジメントなので、これは重要である。
【加速する自家発電設備の生産 ~ 今夏のピーク電力の削減効果は、昨夏を大きく上回る可能性も~」
りそな総合研究所3/19】
◇経産省「機械統計によると
・12年1-5月 318.9 万KVA
昨年4月以降の累計では、874万 KVA
(同レポートにあわせると、原発8基分)
・この数字には更新分が入っているので、増設分を推計。
以前の製造量は・・・ (単位万KVA)
2009年は全体で373.0と月平均31.1
2010年は全体で469.3と月平均39.1
2年間の月平均は35.1
・2011年4月以降の月平均は、62.4
・増加分(62.4-35.1)*14ヶ月(2011.4~2012.5) 382万 KVA
・KVAの値は一般にkWの8掛けと説明されている。
306万kW。 原発3基分が増加したのではないか・・・と言える。
(kW換算で昨年4月以降の製造の累計 約700万kWを製造。原発7基分)
◇関西(近畿経済産業局) KVA
09年 74.8万
10年 108.2万 2年平均 月7.6万
11年 4-12 151.4万
12年 1-4 68.6万 月16.9万
・増加分 (16.9-7.6)*13ヶ月 121万KVA / 97万kW
« 「ドクターヘリの安全確保を」が低空飛行訓練止める | Main | オスプレイ開発「不時着機能義務付けず」 米議会調査報告 »
「原発・エネルギー」カテゴリの記事
- 「原発」固執は、脱炭素の障害 再エネ普及の足かせに (2024.08.08)
- 気候正義 残余カーボンバジェット あと数年? (2024.01.15)
- 「汚染水」放出の愚挙 ~合意無視、コスト高、廃炉・核廃棄物処理の見通しなし (2023.08.23)
- 国連「ビジネスと人権」部会・訪日調査・声明 11分野で、政府・企業に国際水準の行動求める(2023.08.13)
- 政経データ メモ(2022.12.09)
« 「ドクターヘリの安全確保を」が低空飛行訓練止める | Main | オスプレイ開発「不時着機能義務付けず」 米議会調査報告 »
Comments