子ども貧困率増加〜貧困線低下の中で !
子ども貧困率が14.9%、ワースト9というユネスコの報告は既に紹介していたが・・・
子どもの貧困率は、00年12.2%、05年・07年14.3%と増加をたどっている。それは、97年以降、相対的貧困線が低下し続けているもとで、貧困率が高くなっているという点で極めて深刻である。
全体の貧困線 97年 149万円 → 09年125万円
つまり、低くなる貧困線に、より多くの層が落ち込んでいるのである。
生活保護の増加(200万数万人)が言われるが、貧困の増加こそが問題。全国では、2040万人が相対的貧困層となっている。
図は、大学の先輩である布川日佐史・静岡大教授の論稿より。
【子どもの貧困率、日本ワースト9位 先進35カ国中で 朝日6/9】 日本の子ども(18歳未満)の貧困率は14.9%で、先進35カ国のうち悪い方から9番目の27位――。国連児童基金(ユニセフ)がこんな報告書をまとめた。今年発表の国際比較でも悪化傾向に歯止めがかからず、深刻な状況が改めて示された。 日本のデータは、2009年の所得を基にしている。これまでユニセフが同様の分析をした報告書によると、日本の子どもの貧困率は00年12.2%、05年と07年がいずれも14.3%。今回は15%に迫り、年を追うごとに上昇している。順位も23カ国中12位(00年)、26カ国中17位(05年)、24カ国中16位(07年)と、低迷が続いている。 今回、子どもの貧困率が最も高かったのはルーマニア(25.5%)で、米国(23.1%)が続く。金融不安に揺れるギリシャ(16.0%)はワースト6位、イタリア(15.9%)は同7位で、15.4%のリトアニアをはさんで日本が続く。貧困率が低いのはアイスランド(4.7%)、フィンランド(5.3%)など北欧諸国が目立つ。
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