伊方原発の「死の灰」 広島型原爆4~7万発分
・ 伊方のある「死の灰」総量は33-55トンで、広島型原爆4-7万発分 (四国の人口400万人 60~100人に1個の原爆?)
・使用済燃料保管プールは、通常運転で7年ほど、六ヶ所村の燃料が返送されたら2年しかもたない。
佐々木泉県議に、愛媛県を通じて調べてもらった資料から見えてきたこと。
◇伊方原発で保管している使用済み核燃料
1436体 うちMOX燃料0体
◇3基稼働中の年間取り出し対数 80~90体
・総容量2070体分なので、あと7年ほど
伊方のMOX燃料は使用数16体含め計21対。追加調達の予定はない、とのこと。
◇六ヶ所村に搬出した使用済燃料体420体
・核燃料サイクル中止されると返却される見込み。計1856体となり、余裕は214体分
約2年余しかもたない。
◇これまで生成された核分裂生成物(死の灰)
使用済燃料の累計発生量 1100tU(ウラン重量換算)
使用後3-5%が核分裂生成物なので、33-55トンと推計される。
・広島原爆1発によって排出された死の灰800gなので、4~7万発分。
(四国の人口400万人 60~100人に1個の原爆)
・六ヶ所村の分が返ってくると・・・5~9万発分
この負の遺産をどうするのか、さらにどこまで増やすつもりか(その格納プール増設に展望があるのか)、どう処分していくのか。
「原子力発電・核燃料サイクル技術等検討小委員会」は、即時原発廃止と使用済み核燃料の全量直接処分(核燃サイクルの中止)が最も経済的であるとの試算を発表している。
使用済核燃料の処理と事故補償費用の準備・・・これほど不経済な電力はない。
なお、保安院は、11日、伊方1号2号の燃料体に合格証を交付している。
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