原発輸出のための再稼働~ ここでも犠牲は国民
再稼働しなければ、原発という不良債権をかかえて、電力会社が立ち行かなくなる・・・そういう側面とともに「新成長戦略」に位置づけられた「社会インフラ・システム輸出」の中核を占めるのが原発輸出を推進するための宣言であろう。
この原発輸出。プラントだけでなく、運転・保守も含めた「まるごと事業」の輸出である。
その仕組みは、儲けは企業、国内の雇用とも無関係で、リスクは国民となっている。
外国に輸出した原発・・・その巨額の支払いに対する相手国への融資も、年金基金にど国民の資金が狙われている。
事故の責任は、福島事故でもあきらかなように、電力会社は、無限責任を問われても、結局、補償の原資は、電気料金の収入であり、国民負担である。
外国に輸出した原発も同じ。政府資金での手当てにしろ、電力会社の負担にしろ、結局は国民負担。
経団連会長は、今夏に限定した再稼働に「経済活動、事業を全然ご存じない発言だ」と述べたが、真理である。
経済活動を「国民経済」と読むとまちがえる。「株主の利益が第一」と読むと、そのとおり。
「“大洪水よ、わが亡きあとに来たれ!”これがすべての資本家およびすべての資本家国民のスローガンである。それゆえ、資本は、社会によって強制されるのでなければ、労働者の健康と寿命にたいし、なんらの顧慮も払わない」
… マルクスの言葉は、今の日本の状況そのものである。
資本の横暴との対決こそ、真の対決点。
« 辺野古移設・消費税増税ノー 沖縄県議選 | Main | がれき防潮堤 宮城県議会全会一致で要望 「なぜ広域処理にこだわる」 »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- アニミズム対二元論 脱成長の社会(2025.11.18)
- 地方議員学習交流会2025年11月(2025.11.17)
- 核戦争 危機の瞬間 「幸運」はいつまで続くか?(2025.11.06)
- 「搾取をなくす」とは何か その理解のために(2025.11.04)
- 2025年8月 地方議員学習交流会 資料 (2025.09.08)
「科学的社会主義」カテゴリの記事
- アニミズム対二元論 脱成長の社会(2025.11.18)
- 「搾取をなくす」とは何か その理解のために(2025.11.04)
- 資本論 児童労働と教育・考 労働時間の制限がテーマ(2025.08.29)
- 「個体的所有の再建」の理解と革命論・組織論への影響(2025.03.29)
- 「賃上げ・時短」政策と「人手不足」問題~ カギは、持続可能な働き方(2024.10.01)
「原発・エネルギー」カテゴリの記事
- 「原発」固執は、脱炭素の障害 再エネ普及の足かせに (2024.08.08)
- 気候正義 残余カーボンバジェット あと数年? (2024.01.15)
- 「汚染水」放出の愚挙 ~合意無視、コスト高、廃炉・核廃棄物処理の見通しなし (2023.08.23)
- 国連「ビジネスと人権」部会・訪日調査・声明 11分野で、政府・企業に国際水準の行動求める(2023.08.13)
- 政経データ メモ(2022.12.09)
« 辺野古移設・消費税増税ノー 沖縄県議選 | Main | がれき防潮堤 宮城県議会全会一致で要望 「なぜ広域処理にこだわる」 »


Comments