授業中の自衛隊の防災訓練中止に
6月11日に予定されていた自衛隊と県危機管理課による高知大学、市商業高校、旭中学校の各グラウンドを使っての防災訓練のうち、授業時間に実施される旭中の訓練が中止となった。(高知大、市商は昼休みの1時間で実施)。
様々な団体が、OKを出した高知市教育委員会に日の変更などを申し入れをしていたが、そうした声の反映か。
防災拠点は、津波被害にあわず、ヘリコプターが運用できる広場があることが必要なので、実際の運用を考えたときに場所の選定には一定の合理性があるとおもうが、防災活動の前提は住民との共同・信頼であり、わざわざ授業中というのは教育改革をすすめる県の姿勢ともあわない。妥当な判断と言える。
【学校現場への自衛隊訓練受け入れ問題について はた愛・高知市議】
自衛隊の行軍訓練も、銃でなく防災・復旧の工具を持ってやれば・・・いらぬ摩擦はなくなるのでは・・と思ったりもする。
【学校現場への自衛隊訓練受け入れ問題について はた愛・高知市議】5月15日、教育長に下記の主旨で申し入れを行いました。
自衛隊と共同した災害訓練が県の防災計画の中で行われています。6月10日に幡多地区で行われ、6月11日(月)には高知市で行われる予定になっていますが、その実施場所として高知大学グラウンド、商業高校グラウンド、旭中学校グラウンドを使用し、自衛隊ヘリの離着陸や物資の運搬などの訓練が行われることと示されました。
先の東日本大震災において自衛隊の救助活動の姿、役割は多くの市民も認めるところです。今後想定されている南海地震対策を進めるにおいて、最悪の事態を考えれば自衛隊と連携する災害訓練を否定するものではありませんが、今回の場合、学校の生徒が授業を受けている平日において学校グラウンドを使用しなければならない選択を教育委員会が許可した判断と経過について見直しを求め、指摘します。
まず、学校は教育の場であり、子どもたちが学ぶために教育環境、安全が最優先に保障されるべきです。今日では防災教育の推進が学校にも求められている課題ではありますが、自衛隊の訓練を行うのであれば他にも適したグラウンドはあると考えます。
特にヘリの騒音、交通規制などにより学校の授業や周辺病院などへの影響も大変危惧されます。また、自衛隊訓練への協力を求める周知が学校PTAはもちろん、周辺の地域住民にも十分な説明が行われていない状況です。
他都市の事例として、東京都荒川区の場合は自衛隊ヘリの離着陸訓練は野球場で行われていますし、また他地域でもヘリポートを有している施設等で行われています。
今回の学校グラウンドの使用許可については問題であり、変更を求めるものです。要望項目
1、 災害訓練の一環であっても自衛隊ヘリの離着陸訓練を学校で行う場合は授業等に支障がない様に土・日・祭日にするなどの配慮、変更を求める。
2、 日常の防災訓練でも地域住民の意思が尊重され理解と協力を丁寧に求め行われるべきであり、その上で自衛隊と連携するにおいても住民の立場にたった判断を自治体が行うことを強く求める。◇訓練を知らない住民
近隣住民の方の話では自衛隊の訓練が行われることを知らないと言います。
住民と一緒に行う共同訓練ではなく、自衛隊の訓練だからでしょう。
しかし、訓練を行うのであれば、訓練の必要性や協力のお願い、説明をすることが求められます。
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