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「イラク米兵」と「原発労働者」

 財界、政府、メディアが一体となった「利益共同体」が「ウソ」「ゴマカシ」で事をすすめ、後始末(復興)でも利益をえる。格差と貧困が拡大する中で、若者が危険の地にいかさる。---「戦争ビジネス」と「原子力村」
イラクに派兵された米国の若者が、福島の原発労働者のことを「俺達とまったく同じだ」と語った。---堤未果ささんの「政治は必ず嘘をつく」のエピローグに出てくる。

 本は、いかに財、政、学、メディアが一体となり、情報が操作され、世論が方向付けられているか。9.11後のアメリカで何がおこったかを丁寧に追っている。
原発事故、カトリーナ被害からの復興、イラク戦争、NATA(TPP)、公務員バッシング、リビア・シリアの「民主革命」、「99%」などを例に、日本の3.11後に引き寄せてとりあげている。
 
 一部の巨大資本、多国籍企業と、国を問わず、圧倒的多数の世界の人々との対立であるにもかかわらず、その真の姿がごまかされ、分断されている。

そして、それを許しているのは、国民の無知と無関心、思考停止である、と・・・(伊丹万作氏は、戦争責任について「だまされない責任」を語った。)

内田樹さんは「呪いの時代」で、「他者を非難し、中傷し」「相手が傷つくさまや評価が下がることに快感を覚え」る、本当の自分はこんなはずじゃないという「肥大化した自尊感情」をとりあげている。

この「肥大化した自尊感情」を生み出すのは、人間性の否定、希望の持てない未来という現代資本主義に根っこがある。このうっ積した思いが巨大資本によって、楽々と操作され、方向付けられているのではないか。

 情報操作、一面的報道に対し、歴史に学び、複眼で見て、深く考えることの必要性… 孫崎享氏の「不愉快な現実」とも通じる。

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