伊方再稼働—南海地震新想定は反映せず
伊方原発のストレステストの結果を保安院が「妥当」とした。しかし、これは3月31日に内閣府・中央防災会議が発表された南海トラフ巨大地震の新想定を反映していない。20日の政府交渉であきらかになった。
新想定は、エネルギーで3倍、震源域で2倍となったもので、年末の中間報告なども視野に入れた対策をしてきた高知県政も計画の見直しを進めている。当たり前の姿である。
経済産業省からは、見直しの検討が進められているという情報提供を四国電力にはした、というが、具体的数値があきらかになったのは、ストレステストのあと。
その一方で、「電力が足りない」という話は、詳細な情報やピークマネジメントの取り組みもあいまいなまま、スルーしようとしている。
なぜこんな愚かなことがおきるのか・・・ それは、財界の目先の利益と、それに選挙応援や献金にどで癒着する政治のなせるもの。
この構図は、消費税増税、TPP、自己責任論などと同じ一本の線で結ばれている。
個々には様々議論があるが、共通の基盤、本質を見抜いていくことが求められている、とあらためて思う。
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