My Photo

« MOX工場建設再開   | Main | 新自由主義教育 見直しの機運? »

外部監査の結果に対する措置 県と高知市

 多額の費用を払って実施している外部監査をどういかすか。これまで何回か、高知市の外部監査の結果にふれてきた。“市営住宅の母子家庭の減免を知らせず実施してないか”“同和と一般住宅の競争率の格差”“アウトソーシングが目的化している”など・・・参考となる多くの指摘があった。しかし、外部監査の指摘が活かされてないというのが、昨年の監査人の「怒りに満ちた」意見であった。
 そこで、県と高知市を比べて見た
【高知県 外部監査(監査結果と結果に対する措置)】
【高知市 外部監査契約に基づく監査について】
【高知市 監査等の結果】

 県は、監査結果に対し、概ね2年以内に、「どう対応したか」や行政の判断=「意見」を添えて、「結果に対する措置」を、たとえば「県立病院の経営について」の措置として、まとまった形で出し公表している。これは、地方自治法第252条の38第6項の規定によるもの。
 
 この間の県の「監査結果に対する措置」

2010年 県立病院の経営について  2012/3/6公表
2009年 公有用地の管理について  2011/2/24公表
2008年 貸付金等について     2009/11/27公表    
2007年 試験研究機関の財務に関する事務 2008/8/6公表
2006年 港湾整備事業特別会計に係る事業 2007/8/13公表

 
 高知市はどうか。外部監査の措置については「監査等の結果」という別のページの一番下にあり、しかも「○○年度監査に対する措置」ということで、何の監査がすぐにわからない。

 なにより措置した一部分だけがバラバラとだされており(下記の如く)、多々ある監査の指摘に対して、それぞれ、どう判断したのか、受け入れて措置したのか。意見が違うということで採用しなかったのか・・・その全体像がわからない。

・平成23年7月15日公表分(平成21年度包括外部監査)
・平成23年3月29日公表分(平成17・18年度包括外部監査)
・平成22年10月27日公表分(平成16年度包括外部監査)
・平成22年8月20日公表分(平成20年度包括外部監査)
・平成22年7月17日公表分(平成16・18・19年度包括外部監査)

見ている人は、確かに少ないかもしれないが、行政が何をどう考えているか・・・特に「意見が違うと採用しなかった理由」などは極めて貴重である。

 業務量との関係もあめのだろうが、仕事のあり方の改善、考え方の徹底など行政のガバナンス、内部統治の充実として、積極的に対応すべきことである。

 ちなみに県と高知市では、指定管理者の業務評価などの公開度でも明らかな差がある。

« MOX工場建設再開   | Main | 新自由主義教育 見直しの機運? »

高知県政」カテゴリの記事

高知市政」カテゴリの記事

行政改革」カテゴリの記事

Comments

Post a comment

Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.

(Not displayed with comment.)

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 外部監査の結果に対する措置 県と高知市:

« MOX工場建設再開   | Main | 新自由主義教育 見直しの機運? »

December 2024
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ