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事故収束?再稼動?・・格納機内72.9sv

 人が数分で死ぬ、電子回路が破損する--「72.9シーベルト」という値。今回の祖測定は底部から4-7メートルのところであり、さらに底部に近づけば今回の測定以上の高い値になるという。廃炉工程はさらに厳しくなる。確認された水位は60センチ---2号機には毎時10数トンの注水をしているので、高濃度汚染水が発生している。昨年12月は、汚染水処理タンク1000基。昨年末には「限界」として、汚染水を海に放出する計画も検討されていた。原子炉建屋など地下からコンクリのひび割れを通じて漏れ出している懸念も明らかでない。ダメージを受けている4号機の使用済み核燃料プールも強い余震で損壊すれば大変な事態になる。
 「事故収束」宣言をうけて「再稼動」をめぐる報道が中心となっているが・・・事故は収束しておらず、危機が去ってない。
【格納容器内7万2900ミリシーベルト 福島2号機 6分で人死ぬ量 東京3/28】

 水温が50度で、東電は「底部に落ちた燃料が水につかって冷却できている」というが、小出・京大助教は、溶けた燃料がコンクリートにめり込み水と接触できない状況の懸念を表明している。落ちた燃料そのものは確認できてない。

【格納容器内7万2900ミリシーベルト 福島2号機 6分で人死ぬ量 東京3/28】

 東京電力は二十七日、福島第一原発2号機の格納容器内で、最大で毎時七万二九〇〇ミリシーベルトの極めて高い放射線量が計測されたと発表した。この値の場所に六分ほどいるだけで人間は100%死亡する。炉心溶融(メルトダウン)した核燃料が原子炉を壊し格納容器にまで溶け落ちていることが、高線量の原因。これほどの値だと、ロボットでも長時間の作業は難しい。政府や東電は三十~四十年後に廃炉を実現する計画だが、大きな狂いが生じる可能性もある。
 格納容器に開けた穴から線量計を入れて計測した。底部からは四~七メートルの高さで、内壁から五十センチと一メートル離れた位置の上下計八カ所で測ったところ、三万一一〇〇~七万二九〇〇ミリシーベルトを計測した。
 通常、原子炉が停止した状態では、格納容器内の線量は〇・一ミリシーベルト程度で、いかに異常な状態かが分かる。
 二十六日に内視鏡で撮影された映像を見ると、上にある原子炉から大量の水が降り注いでおり、炉に穴が開いている状況がうかがえる。水は格納容器の損傷部から高濃度汚染水となって建屋地下に流れ込んでいる。
 格納容器の壁面では塗装がはがれたり、浮き上がっている場所も多く、事故当初の過熱や腐食の影響とみられる。カメラが水をかぶっている間は映像はクリアだが、水がなくなると画面いっぱいにノイズが広がる。高い放射線によるものだ。
 問題は、この高い線量が廃炉に与える悪影響だ。東電は格納容器内の作業にはロボットを多用する計画だが、ロボットも本体は耐えられても、作動を制御する電子回路などが放射線で壊れる。今回の計測に使った内視鏡も十四時間程度しか耐えられない。
 東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「高線量に耐えられる機器を開発する必要がある」と語った。
 政府は昨年暮れ、原発内では事故が収束したと宣言したが、実情は厳しい。

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