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「うっぷんばらし政治」の危険性~貧困に歯止めを

 本日付け朝日新聞「再生日本政治」の内橋克人さんのインタビュー。「貧困の多数派 歯止めを」がタイトル。中間層の崩壊する社会は、危険な時代への兆候。とし、貧困マジョリティの閉塞感が「うっぷんばらし政治」を渇望し、1930年代の政治が繰り返す危険を指摘。
 反貧困、グローバル化に対抗する「食糧、エネルギー、介護の自給圏」の確立が政治の役割、と主張する。

 
 以下は、そのポイント。

・日本には、年金など基礎的な社会保障からも排除された新たな階層、「貧困マジョリティ」が生まれている。

・貧困マジョリティの特徴は、国内外の最強の秩序形成者に抵抗する力がなく、生活に終われ、政治的な難題に真正面から対峙するゆとりもない。同時に、精神のバランスを保つため「うっぷんばらし政治」を渇望する。政治の混乱を面白がり、自虐的に、極めて反射的に選挙権を行使する。「ハシズム現象」なども公務員をバッシングし、閉塞状況の要求不満に答えるやり方。

・民主政治を基盤とする国でのヒーロー待望論は異常。日本古来の「頂点同調主義」に加え、異議をとなえるものを排除する「熱狂的等質化減少」が一体となる。
 「うっぷんばらし政治」の渇望を満たそうとすれば、1930年代の政治が繰り返される。グローバリズムが生み出した「貧困ファシズム」の培地となれかねない。

・政党政治が一挙に崩れる瀬戸際にある。多くの国で政権交代が起き政治的に極めて流動化する。が、市場原理主義のもと、貧困マジョリティを生み出す「貧困の装置化」が進んでいる。消費税は貧困マジョリティを増幅させる。

・TPPも「投資の絶対的自由の保障」を求め、皆保険制度を目の敵にしている。誰も医師のかかることができる社会的共通資本が毀損される。一部の企業のビジネスチャンスが、弱いところに社会的変動の影響が収斂する。

・新たな基幹産業として「FEC自給圏」を。食糧、穀物自給率は世界124位。国の自立条件。再生可能エネルギー推進。デンマークは200%。日本は原発以外の選択肢を排除してきた。介護は市場にまかせるのでなく社会による介護自給圏を形成すれば北欧のように強力な産業になる。

・「うっぷんばらし政治」ではなく、地味でもいいからグローバル化に対抗できる「新たな経済」をつくることが日本の政治の役割。

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Comments

コイズミ選挙の直前たまたまタクシーの運転手さんからこんな話をききました。
「郵便局員はよい生活をしている。人間だから…他人の庭に蔵がたっちゃうと面白くないんだよね。」
市役所職員の安定した暮らし、公立学校教員の収入、こうしたものも「庭の蔵」にみえるくらいに生活の厳しい人が増えてきている。うっぷんばらしは解決にはならないけど、うっぷんばらしを前面にだせば支持を得るのも事実です。
問題は生活の厳しい人、不満をかかえた人に対して、うっぷんばらし以上に魅力的な訴えかけをする政党がないことですね。
それが真の問題ではないのでしょうか。

「貧困マジョリテイ」~~
「うっぷんばらし政治」を渇望

働けど働けど、我暮らし 楽にならざり・・です。
そうして人は貧から鈍になっていくのでしょうか?
自分も、貧すれば鈍するになっている。

本当に大事な物を、
ちゃんと見つめたいといつも思う。

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