米孤立化への道? ユネスコ拠出金停止
ユネスコがパレスチナの正式加盟したことで、アメリカが分担金の拠出を拒否。2年続けるとアメリカは、加盟資格を失う。これが他の国際組織にひろがれば・・・アメリカの孤立化は深刻化する。
国連加盟決議案についても、中国、ロシア、 インド、ブラジル、南アフリカ、レバノンの6か国(BRICsが賛成!)が支持を表明していた。
キューバ制裁中止決議も20年連続可決(反対はアメリカとイスラエル)。
【米、ユネスコへの拠出を停止 パレスチナ加盟受け 朝日11/1】
【ユネスコ分担金拠出停止=パレスチナ加盟決定で-米 時事11/1】
【キューバ制裁中止20年連続要請 国連総会が対米決議 共同10/26】
アメリカがブッシュ政権の一国覇権主義による「孤立化」から脱却するため「スマートパワー戦略」を模索していたが・・・ 小さくない躓きかもしれない。大国が金と武力で世界を動かす時代は、大きく変わってきている。
なお、キューバの決議は92年から。最初は、賛成は59票、反対は3票、棄権は71票。95年は賛成117票、反対3票、棄権38票という大差の可決。日本は、97年から賛成に。
【米、ユネスコへの拠出を停止 パレスチナ加盟受け 朝日11/1】国連教育科学文化機関(ユネスコ、本部パリ)がパレスチナの正式加盟を決めたことを受けて、米政府は31日、年間8千万ドルにのぼる分担金の拠出を停止すると発表した。ユネスコからの脱退はしない。米国務省のヌーランド報道官が明らかにした。
米国はユネスコ分担金の22%を担う最大の拠出国で、今年の分担金は8千万ドル。だが、米国の法律はパレスチナ解放機構(PLO)が加盟する国連機関への拠出を禁じており、11月に支払い予定だった6千万ドルを凍結することになった。
ただ、米国は、拠出の凍結が2年続くと、ユネスコへの加盟資格を失うことになる。このため、オバマ米政権は米議会に現行法の修正を求める方針。また、パレスチナに対しては、ほかの国連機関への加盟を求めないよう要請する。
【ユネスコ分担金拠出停止=パレスチナ加盟決定で-米 時事11/1】【ワシントン時事】米国務省のヌーランド報道官は31日の記者会見で、国連教育科学文化機関(ユネスコ)がパレスチナの正式加盟を承認したことについて、「遺憾かつ時期尚早で、包括的、公正かつ恒久的な中東和平という共通目標を損なう」と非難、米国内法に基づき、ユネスコ分担金の支払いを停止すると発表した。
ユネスコ年間予算の22%に当たる米分担金約8000万ドルの支払い停止は、ユネスコ財政に深刻な打撃となる。一方、機関内で米国の影響力が低下するのは必至。パレスチナ加盟承認が他の国連機関に広がれば、オバマ政権の多国間外交は危機的状況に直面しそうだ。
【キューバ制裁中止20年連続要請 国連総会が対米決議 共同10/26】【ニューヨーク共同】国連総会は25日、米国がキューバの民主化を促すためとして実施している同国への経済制裁をやめるよう求める決議を賛成多数で採択した。決議に拘束力はないものの、採択はこれで20年連続。
キューバのロドリゲス外相は採択前の討論で、制裁によるキューバの損失は累計約1兆ドル(76兆円)に上るとし、カストロ政権の転覆が制裁の目的だと非難。「米政府が実現させたい(政権転覆という)変化は実現しない」と主張した。
同内容の決議は1992年、59カ国の賛成で初採択された。賛成国は徐々に増え、今年は日本など186カ国が賛成、反対は米国とイスラエルだけだった
« 子どもの医療費無料化 2011.10 高知県内 | Main | 「地元の了解不要」 玄海4号再開 不信拡大する九電 »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 2025年5月 地方議員学習交流会・資料(2025.05.30)
- 生活保護世帯の食事・入浴回数減少 山梨県が緊急調査、国に要望へ(2025.05.16)
- 2502地方議員学習交流会資料 新年度予算案の特徴(2025.02.24)
- 高額療養費制度改悪 がん患者・障碍者団体が声明。知事からも「国家的殺人未遂」と批判の声(2025.02.18)
- システム照準化 運用コスト爆上がり! 「3割削減」の想定を上回る分は国が責任を 中核市市長会 (2025.02.18)
« 子どもの医療費無料化 2011.10 高知県内 | Main | 「地元の了解不要」 玄海4号再開 不信拡大する九電 »
Comments