どうしたら貧困はなくせるか ~ 貧困研究と「資本論」 備忘録
唐鎌直義・元専修大学教授の「前衛」2011/12の論文の備忘録。同氏の備忘録は、「相対的過剰人口」論に続き2度目。今回も展開しているが、学生への講演ということで、現在の労働者は、未来永劫存在する労働者という意味でなく、資本主義の中の労働者階級という歴史的存在であり、「労働力」はかけがえのない唯一の生活手段である。が、資本家階級と労働者階級は対等平等ではない。という解明。また実質的平等に近づけるためには「労働力の販売ができないときでも生活ができる道をつくる」ために労働組合、社会保障、「労働市場の組織化」による競争の緩和を説明。労働観の転換を訴えている。
「多様な貧困」論と「自立支援」方針への批判も展開している。
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