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原発ゼロで広がる地域再生

取り返しのつかない危険性と高いコストが暴露された原発にむらがる「利益共同体」へのバラマキをやめ、新エネルギーの爆発的普及に舵を切れば、地域、そして日本再生に大きな可能性がひろがる。
 「原発がダメだから新エネルギーしかない」という消極的な話でない議論が必要と感じている。

思いつくままにあげれば・・・

1.世界的に最も投資が活発な成長分野である。日本は、新エネルギーの特許の半数を持っているにもかかわらず、原発利益共同体にジャマされて、完全に乗り遅れようとしている。

2.自然エネルギーは、主に地方に多く存在する。固定価格制度による売電事業と、一次産業を組み合わせることで、地域の再生が可能。(「地域再生」の名の下での公共事業や箱物建設を抑制できる)

3.ハウスの加温、冷暖房を、自然エネルギー、木質バイオマス熱エネルギーに転換できれば、海外に流れる石油代を地域で循環できる。化石燃料の高騰による貿易収支の悪化に歯止めをかけるとこができる。エネルギーの安全保障が高まる。

4.木質バイオマスの普及は、森林整備とむすびつき、森林の多面的機能… 国土保全・防災、CO2吸収、海の資源回復とむすびつき、経済・環境・防災的価値を生み出す。

5.地域で暮らしていけることは、労使間の力関係を変え、雇用者報酬の低下による成長のストップという他の先進国にみられない状況の是正をする力となる。また、少子化を防止する力を発揮する。

6.地域に若者が定住できれば、高齢化社会を支える力となり、過疎のもと「施設だのみ」で高コストとなる介護などのトータルコストを下げることに貢献する。

7.真に持続可能エネルギーは、自然エネルギーしかない。その転換を早めることは、未来の世代の負担を軽減することである。

  ウランだって80年余で枯渇する(使用済み燃料の処理もできない)未来のない技術である。
  利権にしがみつき、未来を犠牲にする「原発利益共同体」とのたたかいである。
 
  電気はたりなかったら、その間は、原発は稼動せざるを得ないかもしれないが、ピークカットの努力をすればかなりは対応できる。要は「すみやかな脱却」を決断することである。
 
 脱原発、卒原発、減原発、原発ゼロ・・・ どの時点で脱却するかなど様々だが、この方向性を一つにしていく、市民運動の力がためされている、と思う。

 他界した先輩から教わった中(今から思えば、主に加藤周一氏の説)に「日本文化の中で運動している我々は、日本文化の特徴を知らないといけない」・・・特徴は、本質より枝葉末節にこだわる(「その言い方はないだろう」など)、話し合いが果たし合いになる(「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」、一致点より違いを強調する、など)、「今・ここ」主義(「過去は水に流す」など歴史への無関心・無反省と大勢順応主義)。 

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