「原発利益共同体」が押し付ける日本の劣化
「孤立化」と言うと「市場開放」というのは・・・財界マネーに汚染された宣伝、研究者、評論家の言。(最初、タイトルは「孤立化」にしていたが、「劣化」の方がふさわしい気がして変更。「日本」というより「日本の政治」がより正確)
21世紀の産業振興と、平和の共同という点で、自民党、財界など「原発利益共同体」のもたらす損失は多大だ、と思う。
1つは先日書いた最大の成長産業・自然エネルギー市場に、「ものづくり日本」「自然エネルギー宝庫・日本」が参入することを拒む「原発利益共同体」の私欲。
もう一つは、これだけ世界から支援を受けている時に、「侵略戦争」を美化する教科書を採択する愚行。それを推進している勢力と「原発利益共同体」は、かなりの部分がダブっている。
「フクシマ」は、この国の政治、財界がいかにウソとゴマカシと排除で、社会をゆがめてきたかを顕在化させた。
「第四の革命」といわれる自然エネルギーの分野でマイノリティとなり、歴史認識でも世界からマイノリティとなる道に未来はない。ドイツは、徹底した侵略戦争の反省で、ヨーロッパの中軸に担えるようになった。自然エネルギーの投資額でもトップランナーである。
マイノリティになる孤立感、自信喪失が、復古主義のイデオロギーを駆り立てる、と見るとわかりやすい。数年前は、新自由主義による社会統合の崩壊を、復古主義のイデオロギーで、「再統合」するという意味合いだったが、今は、もっと劣化しているというか、ただ保身から出ていると認識している。
中国の高速鉄道事故・・・その社会のひづみの現れだと思うが、なんだが「それみたことか」のような報道が気になる。
しかし、民衆が怒り、政府も全過程を公開すると言わせた。ここは注目すべき点。
また、数年前、日本でも、107人が死亡したJR西の事故があったことも、忘れてはならない。
民衆の怒り、たたかいがないとルールは守らせない、というのはいつの時代、地域であっても共通である。
フクシマで、「安全神話」が崩壊し、世界に放射能汚染」を撒き散らし、もはやまともに語るべき言葉がなくなった。それらの誤りに固執する勢力が、自己保身のために、新産業の展開でも、歴史認識でも、内向きの孤立する道を進んでいる、と私は見ている。
そこには当然、未来はない。この克服こそが課題である。
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