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食料価格の高騰、続く可能性 

フランスが猛烈な干ばつに襲われている。先日までは中国の干ばつ、一転集中豪雨。ミシシッピ川の記録的な洪水と続き、穀物価格が高騰。特に、トウモロコシ価格が小麦価格を超えている。
 エネルギーと食料の国産国消、地産地消に本格的な取り組まなくては・・・
【世界の食料価格は依然高止まりが続く FAO 6/8】
【トウモロコシ先物、史上最高値を更新 読売6/10】

【世界の食料価格は依然高止まりが続く FAO 6/8】

過去最高の穀物生産量は消費量を満たすのみという見通し

 ローマ-FAOが半年ごとに発表している「世界の食料需給見通し(Food Outlook)」によれば、高く、不安定な食料価格は年内、更に2012年も継続する可能性が高いと予測されている。
 報告書によれば、食料価格が高止る理由として在庫の著しい減少と主要農産物の総生産量がわずかしか増加しないことを挙げている。
同報告書は、今年の主要農産物の作柄がどのように推移するかを決定づける上で、今後数ヶ月が非常に重要になるであろうと指摘している。ロシア連邦やウクライナのようないくつかの国で楽観的な見通しがあるものの、少なすぎる降水量や場合によっては多すぎる降水量といた天候条件がヨーロッパや北アメリカのトウモロコシや小麦の単収に悪影響を与える可能性があるとしている。
デービッド・ハラムFAO経済社会局貿易市場部長は、「農作物と食料の概況は、依然として国際価格が高水準にあることから、多くの低所得食料不足国を脅かすことになる。」と述べた。

◆食料価格は5月にわずかに下落
 国際食料価格は、今年初めには、2007年から2008年の食料危機のレベルにまで急騰したが、5月には1%とわずかに下落した。FAO食料価格指数は、4月の修正推計値である235ポイントから5月には平均232ポイントとなったものの、昨年5月と比べ今なお37%高となった。
世界の穀物価格と砂糖価格の下落は、食肉価格や乳製品の価格上昇を相殺するに余りあり、5月の指数はわずかに減少した。
2011年の穀物生産見通しは、2,315百万トンと過去最高の見込みであり、これは2009年と比べて1%減少した2010年比で3.5%の増加である。

◆小麦
世界の小麦生産高は、主にロシア連邦での収量が改善したことを反映し、昨年の減少した穀物生産から3.2%増となる見通しである。
 世界の粗粒穀物生産は、2008年の過去最高を超えて3.9%増となる見通しである。この生産増のほとんどはロシア連邦と独立国家共同体(CIS)加盟国によるものと推定される。
 天候条件の改善を見込むと、世界のコメ生産量は昨年比で2%上昇し、過去最高の436.8百万トンと予測される。
 2012年の世界の期末穀物在庫量は、494百万トンで、著しく減少した期首の在庫水準からわずか2%の増加にとどまると予測される。
◆輸出制限の解除
 穀物需要も増加しているため、2011年の過去最高水準の収量でさえも、価格の急騰を抑える役割は果たすものの、かろうじて消費量を満たすのみと推定される。しかし、アブドルレザ・アバシアンFAO穀物アナリストは、「ロシア連邦の2011年7月から穀物輸出禁止措置を解除するという発表は、状況緩和の一助となりうる。」と述べた。
油料種子市場については、2011/12年の供給量では増大する油脂とミール需要をまかなうのに不十分な可能性があり、世界の在庫量がさらに減少することを示唆している。
対照的に、世界の砂糖の需給バランスは2010/11年の豊作見通しによって若干改善を示しており、2007/08年以降初めて生産量が消費量を上回る見込みである。

◆過去最高の食肉価格
 高い飼料価格、疾病の発生、飼養頭数の減少により、2011年の世界の食肉生産は、2010年比でわずか1%の上昇で294百万トンに制限される見通しである。国際食肉価格指数は2011年5月に183ポイントと過去最高を記録し、堅調な輸入需要と限られた輸出可能量が相まって、今後数ヶ月で価格はさらに上昇する傾向を示している。
 2年連続の低価格に続いて、水産物市場は今年立ち直りを見せた。2011年の生産量は過去最高に向かっているものの、価格は開発途上国からの堅調な需要に支えられる見通しである。

◆食料輸入代金
 国際食料貿易では、世界の食料輸入代金は2010年比で21%上昇し、2011年に1.29兆米ドルの過去最高に達する見込みである。低所得食料不足国(LIFDC)と後発開発途上国(LDC)は昨年比でそれぞれ27%増、30%増を食品輸入に費やさなければならなくなる恐れがあり、最も厳しい影響を受けることが予想される。
 脆弱な国々の総輸入代金に占める輸入食料品に対する支出は、世界の平均7%に比べ、およそ18%となる可能性がある。

◆注視される先物市場
 報告書は、2010/11年と2007/08年の価格高騰における投資家行動の違いを何点か強調している。市場の透明性を改善するために多くのことがなされてきたが、「世界の食料需給見通し」の特集に寄稿する客員専門家によれば、さらなる改善が必要とされている。


  【トウモロコシ先物、史上最高値を更新 読売6/10】
【ロサンゼルス=小谷野太郎】9日のシカゴ商品取引所で、トウモロコシの先物価格(7月渡し)が一時、1ブッシェル(約25キロ・グラム)=7・93ドルをつけ、4月11日につけた7・8375ドルを上回り、史上最高値を更新した。
 米農務省が9日発表した6月の世界農業需給報告は、米国の天候不順による生産減や、中国での消費拡大によって2011~12年度(11年9月~12年8月)の期末在庫が大幅に減少すると予想。市場では需給が引き締まるとの見方から買い進まれた。終値は前日比0・214ドル高の1ブッシェル=7・854ドルだった。
 投機資金の流入や新興国の需要増で穀物価格は高騰が続き、トウモロコシの先物価格は1年前に比べ2倍以上の水準に上がっている

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