「学テ」頼みの教育改革がもたらした混乱
「全国学テの成績を4年間で全国平均にする」という目標のもとで進められた県の教育改革。東日本大震災による全国学テの延期、事実上の中止のもと、4月の各校でのテスト実施、5月には、一番採用の多い民間テストに統一するために、別のテストをしていた学校に再度テスト、そして9月に、またまた全国学テの問題を使い県費で検証。
【なぜ年3度も「学力対策」検証 2011/6】
ついに現場(校長会)から県教委に対し、異例の要望の声があがったと聞く。
高知県小中学校長会が、会議で様々な声があがったとこと届け、適切な対応をもとめているとのこと。
この間、教組の先生方と現場の反応を教えていただいたが・・ こんな声があがっている。共通した声だろう。
・すでに調査は実施しており、学校によっては3度目となる。子どもを犠牲するうえ、ムダである
・全県実施には、9月の日程はすでに決まっており、実施日を統一するのは困難。バラバラの実施になれば塾を通じて問題が流れ、データに信頼がおけない。
・業者委託の採点では、結果がもどってくるのは遅くなり、子どもの学習指導につかえない。
・子どもの半年間の成長は大きく、実施時期が半年ずれると前年との比較はできない
などなど・・・
結局、教育行政の「成果」を「学テの平均点」でもとめることに固執したための混乱である。
課題解決には、現場と心をあわせてこそ、である。
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