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伊方原発停止と四国の発電能力

 四国は、四電の666万kW以外に、四電が停止している火力34.5万kW、電源開発の火力水力233万kWなどで370万kWの発電能力を持ち、関西、東京、中部地方への電力供給基地となっている。
 四電自体も50万kWを融通。電源開発などはその多くが四国外だろう。
 【四電、東電への電力融通中止へ 伊方原発再開めど立たず 朝日6/24】

 伊方原発3号機の89万kWの対策として、他地域への電気融通を停止する。今後の1号機2号機の113万kWの停止しても、実は、四国の全発電能力から言えば、電力供給に問題はなく、関西、東京、中部地方の問題なのだという印象である。

 四国電力が「節電を要請しない」と言っているのは、そうした背景があると思う。

 ただ、経済の中心的な地方が混乱したら、経済的影響は四国にもくるし、契約上の問題もあるから、そう単純ではないだろうが・・・ 現状は見ておく必要がある。

 
◆四電の現在の発電能力 666万kW  
◆四電の余力       34.5万(停止中の阿南1.2号機)

◆電源開発の水力                           
     認可出力 常時出力
高知 吉野川  山崎ダム  42,000  4,800 早明浦ダム
高知 汗見川  汗見ダム  42,000  4,800 早明浦ダム
高知 奈半利川 魚梁瀬ダム36,000  4,200 
高知 奈半利川 久木ダム  72,100  15,400
高知 奈半利川 平鍋ダム 37,000 11,400
:計              229100 40600

◆電源開発の火力  橘湾発電所210万kW

◆卸電力事業者、特定電気事業者、特定規模電気事業者
・壬生川火力発電所   石炭、重油等 25万kW  愛媛県西条市 住友共同電力
・新居浜西火力発電所 石炭、重油等 30万kW  愛媛県新居浜市 住友共同電力
・新居浜東火力発電所 石炭、重油等 29.6万kW 愛媛県新居浜市 住友共同電力
・土佐発電株式会社   石炭      16.7万kW 高知市 四電・電源・太平洋セメント 
  (太平洋セメント工場内に設置されているが、同社が撤退)

◆小活(四電の現在の発電能力以外の分) 
電源開発    210万(火力)
23万(水力)
四  電     34.5万(火力) 
土佐発電    16.7万(火力)
住友共同電力 85万(火力)
  計    369.2万キロワット  

【四電、東電への電力融通中止へ 伊方原発再開めど立たず 朝日6/24】

 四国電力(高松市)は、東日本大震災の翌日から実施している東京電力への10万~20万キロワットの電力融通を中止する方針を固めた。定期検査中の伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の運転再開に地元の同意が得られず、7~8月に電力不足の恐れがあるためという。
 関係者によると、四電は東電のほか、震災前から中部電力に20万~30万キロワット、関西電力には40万~50万キロワットの電力を送っている。猛暑で四国の電力不足が深刻になれば、両社への送電についても見直しを検討するという。
 四電の供給計画では、伊方3号機が7月10日に運転再開しなければ、夏のピーク時の供給電力の余力は7万キロワット。急激な需要増や事故に備えるために必要とされる8%(46万キロワット)の余力を確保するには39万キロワット足りない計算になる。

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