沖縄県民の怒りは「小言」程度 防衛大臣
普天間飛行場の辺野古移設やオスプレイの沖縄配備・・・基地撤去をもとめる沖縄県民の声を、防衛大臣は「小言」程度にしか受けてとめてない、自分の選挙区で同じことがおきても「小言」と言えるか、という琉球新報の怒りのコラム
激増している嘉手納基地の騒音、となりに軍港があるのに那覇港への潜水艦「わかしお」とイージス艦「ちょうかい」の寄港・・・ 東日本大震災報道の影で、同じく住民と暮らし軽視の政治が、展開している。
【琉球新報コラム 金口木舌 6/15】
【嘉手納100デシベル騒音660回 6/11沖縄タイムス】
原発と同じ、基地問題でも、そのスタンスは、自公政権から民主に引き継がれている。
【琉球新報コラム 金口木舌 6/15】「小言を言われる前に褒めておこうと思いまして」。北沢俊美防衛相は10日、面談した仲井真弘多知事のかりゆしウエア姿をこう褒めた
▼知事から聞かされる「小言」とは、垂直離着陸機MV22オスプレイの沖縄配備の反対表明を指していた。事故で34人の死者を出した同機が沖縄の空を飛ぶことに知事が応じないのは当然だ。だが大臣には煩わしいことを言う相手と映るようだ
▼「危険な普天間の一日も早い移設が大前提で、他府県への移設にぜひ取り組んでもらいたい。その方が早い」。普天間飛行場の辺野古移設と滑走路のV字形決定を伝えた北沢氏に、知事が異を唱えたこの言葉も「小言」と言うのか
▼12日午後、嘉手納町で嘉手納統合案反対の集会があった。戦闘機の爆音が轟(とどろ)く中、住民は「我慢の限界を超える」と統合案撤回を訴えた。翌日、宜野湾市では座り込み行動に参加した安里猛市長がオスプレイ配備へ抗議の意思を示した。北沢氏は自身の選挙区で同じことが起きても「小言」と嘲笑するのだろうか
▼同じ日曜日、うるま市で別の集まりがあった。1959年に米軍機が宮森小に墜落し児童ら18人が犠牲になった事件を語り継ぐ石川・宮森630会の総会。児童の亡きがらに接した元教師は語った。「決して忘れてはいけない」
▼悲痛な「叫び」と真摯(しんし)に向き合える政治、市民社会でありたい。
【嘉手納100デシベル騒音660回 6/11沖縄タイムス】
【嘉手納】米空軍嘉手納基地の訓練に伴う騒音の内、100デシベル台の騒音が今年1~6月に660回発生し、昨年同時期(129回)と比較して、5倍以上に増加していることが10日、嘉手納町の集計で分かった。今年1月から数十機の外来機が飛来するなど、訓練増加が原因とみられる。
當山宏町長は「高レベル騒音が急増し、これ以上耐えられない。訓練の自粛を強く求めたい」と述べ、町議会6月定例会後の今月下旬にも米側に申し入れる考えを示した。
100デシベルの騒音は「電車が通るときのガード下」に相当する。嘉手納基地滑走路に近い同町屋良で集計し、今月の集計は10日午後5時現在の数値。
10年1月から今月上旬の約18カ月で、最も少ないのは10年1月で100デシベル台は1回。
最多の月はF22Aラプター、FA18スーパーホーネット、AV8Bハリアーなど少なくとも外来機30機が移駐していた11年2月で、185回に達した。
90デシベル以上でみても11年1~6月期が2778回で10年同期(1940回)の1・4倍に上っている。
町基地渉外課は外来機の増加に加え、同基地の滑走路改修工事の影響で、10年10月から民間地に近い北側滑走路のみで運用されたことが騒音増加に拍車をかけたとみている。同町は外来機の飛来制限を政府などに求めているが、政府は「外来機飛来を規制する立場にない」との見解を示している。
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