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被曝限度量引き上げ!!!  

 政府が、国際基準や法で定められている年間被爆量1ミリシーベルトを緩和する方向だと。ようするに、それを守っていては、なんともならない事態になったということである。長い多方面の議論があり、今の基準になっている。それを「短期間を想定した数字だ」みたいなごまかしで語るのは、「直ちに健康に影響はない」ど語られてきたモラルハザードの決定打と言える。リスクがどう増えるのか語るべきである。でないと政府の「安全宣言」を誰も信じなくなるということである。
【年間の被曝限度量、引き上げを検討 原子力安全委 4/5】
 早速、異論が出ているという。
【孫さん 日本をどうにかして!被曝限度量の引き上げに疑問の声 4/6】
 そこで、また武田先生に登場してもらいます。
【放射線と人間の細胞(その2) どのぐらいまで安全か? 武田邦彦4/6】
【緊急情報(50) 規制値が20ミリになると・・・】

 武田先生は、汚染水の海への放出・・特に「毎日たべても0.6ミリシーベルだから安全」というコメントに怒ってました。すでに空気や水、他の食糧からの被爆もあり、それにリスクがプラスしたわけで、空気も吸わない、飲食をしない人はない、と明らかな情報操作と、いわんばかりの話でした。
 
 武田先生が、基準との例えとして、確率は低くても飲酒運転を取り締まる、という話をしていたが、それを援用すると、飲酒運転があまりに多発するので、呼気中のアルコール度を緩和しましょう、という類の話と思う。


【年間の被曝限度量、引き上げを検討 原子力安全委  朝日 4/5】

 原子力安全委員会は5日、放射線量の高い地域の住民の年間被曝(ひばく)限度量について、現在の1ミリシーベルトから20ミリシーベルトに引き上げるべきか検討を始めた。放射線の放出が長引き、「長く生活する観点で考えないといけない」とし、現実路線への見直しを検討する。
 会見した代谷誠治委員は「防災対策での退避は通常、短期間を想定している」と指摘。すでに数週間に及ぶ退避や避難の考え方について、政府から見直しを検討するよう相談されていることを明らかにした。 原発から半径30キロ圏外の福島県浪江町の観測地点で放射線量の積算値が上昇している。先月23日から今月3日までの積算値は10.3ミリシーベルトになった。日本では人が年間に受ける被曝限度量は現在、一律1ミリシーベルト。国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告では、緊急事故後の復旧時は1~20ミリシーベルトを目標としている。

【孫さん 日本をどうにかして!被曝限度量の引き上げに疑問の声 4/6】

東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故は、周辺地域の住民に対して、放射線による被曝という最悪の事態に陥っている。

そんな状況に対して原子力安全委員会は、放射線量の高い地域の住民の年間被曝限度量について、現在の1mSvから20mSvに引き上げることを検討している。
・年間の被曝限度量、引き上げを検討 原子力安全委 - asahi.com

これに対して、ソフトバンクの創設者 孫正義氏が質問を投げかけている。

それは、突然のつぶやきから始まった。

「原子力安全委員会は、年間の被曝限度量引き上げって.....絶句です!」とのコメントに対して、孫正義氏は「皆さんどう思いますか?」という質問を投げかけたのだ。

「ありえない話。お上の都合に踊らされる小市民!ええ加減にしてほしい。」
「単なる数字の遊び。この値を変えても誰も安心しないし、怒りが増幅するだけ。」
「引き上げれば問題ない=少し前まで乳児摂取制限されてた水道水も、引き上げれば飲んでOKになる 長引くなら逆に引き下げないと!! 空気、水、食べ物、魚、総合した場合をマスコミは語らないな」
「孫さん本当に日本をどうにかしてください。このままじゃ、未来の僕らの子供にとてつもない負の遺産を背負わせる。」
「あり得ん!」

とのコメントが寄せられている。

いずれのコメントも、住民の年間被曝限度量引き上げについて、疑問視する内容だ。不安をあおるつもりはないが、20倍の数値でも本当に安全なのだろうか。

【放射線と人間の細胞(その2) どのぐらいまで安全か? 武田邦彦4/6】

 メールでご質問を受ける多くの方の関心は、「どのくらいまで放射線を浴びても大丈夫だろうか」、「関西にもかなり長くなったので、いつ頃帰ったらいいだろうか」というのが多いようです。
被曝量は一応計算しても、それがどのくらい自分や自分の子供に影響があるかがはっきりわからないと決断ができないからです。
 申しわけないのですが、お1人お1人の被曝量を計算して大丈夫かどうかアドバイスをすることが時間的にできなくなりましたので、できるだけわかりやすく、現状を踏まえてここでご説明します。
・・・・・・・・・
 混乱の第一は、政府の発表がムチャクチャだったことです。

 それはもう忘れていいのですが、わたくしたちの心の中に引っかかっているので、一応、復習しておきます。政府などの発表は、
「基準値の1ミリシーベルトは単なる基準値で健康には関係がない。100ミリシーベルトまで大丈夫である。」
「100ミリシーベルトを浴びても、1000人に5人ががんになるだけである。」
「基準値の3355倍でも直ちに健康に影響を与える数値ではない」(その後、発電所からの排水は基準値の1億倍までなりました。)
などです。

 これらの政府や専門家の発言が矛盾していることは放射線と健康の関係を知らない人でもわかるので不安に陥るのを当たり前のことです。
そこで、一旦すべてを忘れて基礎から整理をしたいと思います。
・・・・・・・・・
 頭に入れとかなければならないのは、次の数値とその意味です。

1) 1年間に50マイクロシーベルト
 極端に低い数字ですが、これもはっきりとした根拠があります。例えば、今まで日本の原子力発電所が発電所の敷地との境界ではこのくらいまで下げておこうと政府、電力会社、そして専門家が言っていた数字です。
また、ヨーロッパの環境運動家を中心としたグループは国際委員会の基準は甘いとして、おおよそこの程度の数字を出しています。
つまり「絶対に安全」といえば、1年間に50マイクロシーベルトという数字もあるのですが、日本に住んでいると自然放射線でも、この20倍以上ですからやはり少し神経質すぎると言ってもいいと思います。

2) 次の数字は、1年間に1ミリシーベルトという数字です。この数字は国際委員会や日本の法律等で定められているものですから、基本的にはこの数字が一つの指標になります。
この数字を少し超す場所(5ミリ)は「管理区域」という名前で普通のところ特別されて標識が立ち、そこに人が入ってはいけないというわけではないのですが、被曝する放射線量を測り、健康診断をするという必要が生じてきます。
 つまり絶対に病気になるということはないけれども、注意をしなければならないということを意味しています。管理区域は1時間あたり0.6マイクロですから、現在、福島県東部(郡山を含み、会津若松を除く)、茨城県北部などは確実にこの管理区域に入ります。従って、政府のいうように直ちに健康に影響はありませんが、やはり被爆する線量を測定したり、健康診断をして注意をするという必要があるところです。
また、教育委員会や市役所等は、政府がいくら安全だと言っても、政府と独立しているのですから、法律的に管理区域に指定しなければならない状態のときには法律に従う必要があるとわたくしは考えています。
具体的には、1時間に0.6マイクロを越えるところは、学校でも市の一部でも責任者が「管理区域」に設定するべきです.

3) 次に1年に20ミリシーベルトというレベルがあります。現在の福島市がややそれに近いのですが、これは仕事で放射線に携わる男性の1年間の限界です。
 仕事で放射線に携わる人も一般の人も、人間は人間ですから、放射線に対して同じ危険性を持っています。それなのに一般の人は1.0、職業であびる人は20というのは基準が開きすぎているように感じると思います。
しかしそれには三つの理由があります。
 一つは、放射線の仕事に携わる人は、被爆した量をしっかり測り健康診断をしますから、万が一のときにはチェックができるということです。
 二つ目に、放射線の仕事に携わる人は、健康な成人男子ですから、一般の人のように赤ちゃんとか妊婦、また放射線に感度の強い人等が含まれていないということがあります。
放射線に携わる人でも妊娠している女性等は特別な規定で保護されています。
 三つ目に、自分の意思で放射線を浴びるか、それとも事故等で自分の意思とは関係なく放射線を浴びる場合と、差をつけるのが、防災の基本的な原則でもあります。
 例えば、ハンググライダー等は非常に危険なのですが、無理やりハンググライダーをやらされるのではなく、自分の意思でハンググライダーをやるので、その危険も認められています。

4) 次に、50ミリシーベルトという基準があります。
 このぐらいになると、少し健康障害の恐れが出てきますので、例えば50になると子供は甲状腺がんを防ぐために、ヨウ素剤を服用する必要が出てきます。

5) 100ミリになると、慢性的な疾患が見られるようになり、1000人に5人が放射線によってガンになるという数値になります。ここでいうガンとは、専門用語では「過剰発癌」と言って、普通の生活でがんになるものを除いて放射線によってそれにプラスされる危険性を言っています。
 長崎大学の先生を中心にして1000人に5人ぐらいの過剰発癌は問題がないという考えがあるのは確かです。現在の福島市は、自治体としてこの考えをとっているようです。
なおこれまで非常時の作業で被曝する限界は100でした。つまり「非常時に厳重な防護服を着て、線量計を着け、管理された状態で100ミリ」というのですから、それを一般市民に当てはめるのは乱暴だと私は思います。

6) 次に250ミリシーベルトというレベルがあります。
このレベルは最近になって福島原発の作業する人の限界値になったものです(引き上げられた)。100と250の何が違うかというと、100まではガンなどの「すぐにはでない健康障害」を念頭に置いているのですが、250になると「急性の白血球減少」等の「直ちに影響が見られる」レベルになります。
 政府が「直ちに健康に影響がない」と繰り返しましたが、それはこの250を念頭に置いています。つまり、政府が言っている「直ちに」ということは「ガンにはなるが、急性の白血球の減少は見られない」レベルであるということになります。

 このように考えますと、人によって感覚が違うので、どのレベルが「正しいレベルである」ということは必ずしも言えないことがわかります。

 心配する人は、あるいは50マイクロでも余計な放射線を浴びたくないと思う人もいるでしょう。また楽観的な人は「1000人に5人ぐらいのガン」なら大したことがないと思うでしょう。またお母さんで、「自分は良いけれども、赤ちゃんにはそんな思いをさせたくない」という人もいるでしょう。

 だから、テレビの専門家が言っていたように「わたくしは平気だ」等と言っても、それはその人個人の思想であって、多くの人がどのくらいを注意しなければならないのかという問題とは全く関係がないのです。
・・・・・・・・・

 わたくしは次のように考えました。

 今回の福島原発から出た放射性物質は、今まで人間が経験したうちの最も多いレベルですから、わたくしたちの次世代を担う赤ちゃんに影響をおよぼしてはいけないと考えました。

 そうすると、最も信頼性のある値は「1年に1ミリ」であり、それ以下なら「安心」、それ以上なら「注意」とはっきりと意識したほうがいいと思います。
これはわたくし個人の意見ではなく、国際委員会の勧告や日本の法律に明記されていることでもあります。
・・・・・・・・・
重要なことを繰り返します。

「1年に1ミリ以内なら安心」ですから、その範囲なら心配する必要はありません。わたくしのブログの読者の中で1年に1ミリ以内でも心配されている方がおられますが、わたくしは1年に1ミリ以内なら心配をする必要がないと言ってあげたいと思います。

 問題は、「1年に1ミリ以上で、20ミリ以下という被爆を受ける可能性がある人」です。この領域に入る場合には、「注意」しなければなりません。

 この注意というのは具体的に何かというと、「赤ちゃんや妊婦の場合にはできるだけ移動して被曝を避ける」ということです。もちろん個人的に事情がありますから、なかなか難しい場合にはマスクをするとか、食材に気をつける等できるだけ万全を期さなければいけないと考えています。
最近、体内の放射性物質を除くとか、特別なことが言われていますが、わたくしはあまり信用していません。もしそのような方法があるのならば、ヨウ素剤以外にもいろいろな防御手段がこれまでも提案されているはずだからです。

 成人男子で元気な人は、管理区域が1年で約5ミリという数値を参考にして、少し健康に気をつける程度で良いでしょう。また女性の場合はいろいろな事情があるので1から10程度の範囲であれば、「できるだけ気をつける」ということになると思います。

 わたくしは最初の頃、「とにかく逃げた方がいい」と言いました。これはわたくしの考えではなく、放射性物質からの防御に対する基本的な考えの一つです。
 何か事故があると、最初の放射線がもっとも強いので、それを避ければ、だんだん弱くなります.今度の場合、3月12日の週がもっとも放射線量が多かったので、とにかくその時期は「逃げろ!」ということなのです。
経済的な負担などがありますが、逃げておけば安心ですし、「年間の被曝量」は決まっていますから、最初に被曝しなければ、後で余裕がでます。
 また、野菜、水、さらに魚などは、最初の時期の汚染が「拡がってから」になりますから、2週間とか1ヶ月が注意のしどころです。
・・・・・・・・・
このようなことを考えますと、
1) 最初に逃げる時期は終わりつつある(福島原発は、これまでのチェルノブイリなどと違い、まだ少しずつ放射性物質がでているので「できれば連休明け」ということになります)。

2) 野菜、水も少しずつ安全になってきている。ただし魚はこれから。また、西日本にも徐々に拡がるが、汚染のレベルは数ミリを超える事はない。

3) 今後は「汚染された土地で農業や酪農ができるか」、「最初に被曝した人は、それを背負って1年間の被曝を考える」、「魚を買えなくなる時期が本当に来るのか」などが問題になってきます。
・・・・・・・・・
ところで、読者の方からの情報によると、福島県は、

「○飯舘村(飯舘村役場)平常値:-測定値:6.14マイクロシーベルトで、 胃のX線集団検診1回当たりの放射線量は、600マイクロシーベルト/回ですが、本日の測定値のうち、最も高い飯舘村の測定値は、これを十分下回っており、健康に影響ないレベルと考えられます。」
と(厳しい言い方では)犯罪にもなることをホームページに掲載しているそうです。

 1時間あたり6.14マイクロシーベルトとは、すでに事故から1ヶ月程度になりましたので、1ヶ月で4.4ミリですから、胃のレントゲン7回分です。しかも赤ちゃんや妊婦が「腹部の防御もなく」です。
さらに一年では54ミリになりますから、これは「ヨウ素剤服用」のレベルです。「安全」ではなく「危険」です。福島市は直ちに管理区域に指定して県民を保護すべきです。

 また横浜市は放射線物質の少ないとされる海の傍の地上から離れたところで測定しているようですが、やはり多くの人がそのまま参考になるような場所で測定するか、その旨を記載しておく必要があるでしょう。
自治体は市民の命を守るのですから、「放射線物質を少なく見せて、仕事を減らそう」などと考えずに、「やや放射線量の多い低い屋外で測定する」ということを御願いしたいと思います
.
(平成23年4月6日 午前9時 執筆)

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 高知市内のどこかにガイガーカウンターを設置したほうが良いのかもしれません.

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