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教員の多忙化加速 9割の校長が不安

 教える内容や授業時間が増える新学習指導要領に対し、ベネッセ教育研究開発センターの調査結果が発表されている。教員の悩みでは「教材準備の時間の不足など、日々の忙しさが悩みの上位」となっているなど、現状の多忙化を反映した回答とともに、新指導要領の完全実施で、校長の約9割が「教員の多忙化り加速」に不安を感じている。また、貧困の広がりを反映して、学力格差の拡大を感じている回答が多数ある。
【校長の9割「教員の多忙化不安」 新指導要領の完全実施で 共同3/9】
【第5回学習指導基本調査(小学校・中学校版)ダイジェスト】

 本日の赤旗に、臨時教員が過去最高になったとの報道がある。
【「非正規」教員 過去最多の10万人超 3/10】
 
 人材しかない国なのだから、抜本的な教育予算増が必要である。

【基本調査ダイジェストより】

◆「個別に対応する時間」や「練習や演習の時間」が大きく減少

心がけている授業時間の使い方・進め方をみると、小・中学校教員ともに、「児童・生徒の発言や発表の時間」の比率がもっとも高い(小学校約7割、中学校5割弱)。一方、「机間指導や児童・生徒に個別に対応する時間」「練習や演習の時間」は、07 年調査に比べ、とくに小学校で大きく減少している。

◆6割以上の教員が、児童・生徒間の学力格差が「大きくなった」と回答

 児童・生徒間の学力格差が「大きくなった」と回答した教員は、小・中学校ともに6 割を超えており、その傾向は07 年調査から変わらない。一方、児童・生徒集団の学力水準について「低くなった」と回答した教員は、小学校で3 割(33.9%)、中学校で4 割台(46.6%)で、07 年調査に比べて、「低くなった」の回答比率は減少している。

◆「教員の多忙化の加速」を「不安」と感じている校長は9割弱

 新学習指導要領の全面実施への不安として、「教員の多忙化の加速」と回答した小・中学校校長は9割弱でトップとなる。また、「児童・生徒間の学力格差の拡大」を不安視する校長も6 ~ 7 割である。学校段階別にみると、小学校では、若手教員の比率が高い学校の校長のほうが「教員の指導力の不足」について不安が高く(5 割5 分)、若手教員の比率が低い学校との間に15 ポイントの差がある。

◆教員の悩み 教材準備の時間の不足など、日々の忙しさが悩みの上位

 小・中学校教員ともに、「教材準備の時間が十分にとれない」「作成しなければならない事務書類が多い」「休日出勤や残業が多い」など日々の忙しさに関する悩みが上位にあがっている。また、中学校教員は、「学習内容が定着していない」「学習意欲が低い」など生徒に関する悩みも比率が高い。


◆小学校教員 平日、学校にいる時間は約11時間30分、家での仕事時間は依然長いものの減少傾向

 小学校教員が学校にいる時間は07 年調査に比べ17 分長くなっている(11 時間29 分)。その一方、家での仕事時間は約8分減少している(67.9 分)。土日の平均出勤日数は1.7 日で、教職経験年数が短いほど出勤日数が多い。

◆中学校教員 平日、学校にいる時間は約12 時間、週末の出勤は1か月平均4.5 日におよぶ

 中学校教員が学校にいる時間は07 年調査に比べ15 分長くなり、およそ12 時間である。その一方、家での仕事時間は約7分減少している(54.9 分)。土日の平均出勤日数は4.5 日で、運動部顧問の場合、5.1 日におよぶ。

◆教職の魅力 9割の教員は子どもと「喜怒哀楽をともにできる」「ともに成長できる」と回答

 教職の魅力について、子どもとのかかわり、教職の社会的な意味、専門性に関する項目では、小・中学校教員とも、8 ~ 9割が「そう思う」( 「とてもそう思う」+「まあそう思う」 )と回答している。一方、「労働条件がよい」「社会的地位が高い」は、1~ 2割台の回答にとどまっている。
小・中学校教員の回答を比較すると、教科担任制ということもあってか、「自分の(教科の)専門知識やこれまでの経験をいかせる」の回答は中学校教員のほうが若干高い。一方、経済的安定、労働条件、社会的地位といった待遇面では、中学校教員の回答比率が小学校教員に比べて低い。小学校教員よりさらに多忙であることが影響している可能性がある。


【校長の9割「教員の多忙化不安」 新指導要領の完全実施で 共同3/9】

 教える内容や授業時間が増える新学習指導要領の完全実施に際し、公立小中学校の校長の約9割が、「教員の多忙化」が加速するのではないかと不安を感じていることが9日、ベネッセ教育研究開発センターの調査で分かった。子どもの学力差拡大を不安視する校長も多く、センターは「さまざまなサポートが必要」としている。
 調査は昨年8~9月、全国の公立校を無作為抽出。小学校の校長560人、教員2688人、中学の校長573人、教員2827人が答えた。
 小学校で今年4月、中学で来年4月からの新指導要領完全実施で不安を感じる点を校長に聞いたところ、最多は「教員の多忙化の加速」で、小学校で「とても不安」「やや不安」と88%が回答。中学は89%だった。「児童・生徒間の学力格差の拡大」も小学校71%、中学64%に上った。
 教員に新指導要領の内容で不安な点を聞くと、小学校では「外国語活動」が最も多く65%、中学は「探究的な学習」の53%が最多だった。
 学習内容が増える教科への対応(複数回答)では「ポイントを絞って教える」が小学校64%、中学61%でともに最も多かった。「授業の進度を速める」の小学校55%、中学35%が続き、授業についていけない子どもが増えないか懸念されそうだ。

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