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子ども貧国~ 私たちは岐路に立っている

 今年の正月から中日新聞(東京新聞)が「子どもの貧困」の連載をしている。「未来が泣いている」9回、「先生たちの危機感」現在までで4回と・・ 途中に「子どもの貧困」の著者である阿部彩さんが登場している。
同氏は、「根本的には自己責任論を基本とした米国型の小さな政府を目指すのか、北欧型の福祉国家を目指すのかという私たちの選択に委ねられています。」「貧困は自己責任の問題だとして追認してしまうのか、否か。貧困に気づき始めた今、私たちはまさに岐路に立っているのです。」と語っている。
【子ども貧国の記事一覧】
>【自己責任か福祉の問題か 国立社会保障・人口問題研部長 阿部彩さんに聞く 1/28】


 政府は、税と社会保障の一体改革といっているが、数字の問題ではなく、「この国の形」の問題である。
 子ども、若者が未来を感じられる国…憲法の精神、いや「米百俵」の精神があるなら、答えはおのずと明らかである。 
 その場合、純負担率がどうかが問題である。
 【高福祉高負担」論と消費税議論 2008/5】

 ちなみに、ドル特権にささえられた米国モデルは、普遍的なモデルになるわけがない。

「現在までのシリーズの表題」 
・栄養源、給食だけ 先生たちの危機感(4)(2011年2月23日)
・付き合う、とことん 先生たちの危機感(3)(2011年2月22日)
・サンタは来なかった 先生たちの危機感(2)(2011年2月21日)
・走って、光見えた 先生たちの危機感(1)(2011年2月20日)
・「私、頑張れる」 同世代の姿に励まされ(2011年1月28日)
・読者から200以上の意見 「受験1校だけ」に温かい激励(2011年1月28日)
・夢の設計図破れた 未来が泣いている(9)(2011年1月10日)
・世間体 隠れた借金 未来が泣いている(8)(2011年1月9日)
・障害抱え収入の柱 未来が泣いている(7)(2011年1月8日)
・モンスターから逃れ 未来が泣いている(6)(2011年1月7日)
・メド立たぬ受験費用 未来が泣いている(5)(2011年1月6日)
・ゲーム機頼りの絆 未来が泣いている(4)(2011年1月5日)
・保健室で涙の告白 未来が泣いている(3)(2011年1月4日)
・不登校、崩れた生計 未来が泣いている(2)(2011年1月3日)
・お弁当に希望詰め 未来が泣いている(1)(2011年1月1日)


【自己責任か福祉の問題か 国立社会保障・人口問題研部長 阿部彩さんに聞く 1/28】

 -統計では、日本の子どもの7人に1人が貧困状態にあるといいます。
・まず、強調したいのが子どもの貧困は、リーマンショックなど昨今の不況で突然、起きた現象ではないという点です。1980年代以降、徐々に上昇しています。これは問題が一過性ではなく構造的であることを意味します。厚生労働省が2009年に公表した貧困率15・7%という数字も、国内の景気がまだ良かった07年のデータを基に算出しています。

 -なぜ、これまで目立たなかったのでしょう。
・連載にもあったように現代の貧困は見えにくいのです。かつて「貧困」と言うと、食べ物が無くて飢え死にしたり、家が無くて凍え死んだりといったイメージでした。しかし、現代の貧困はそうした様相とは異なります。
 ある小学校の先生から聞いた話ですが、社会見学や理科の実習になると必ず休む児童がいました。たまたま休んでいるだけと思っていたが、よくよく聞くと家が貧しく、実習費用を母親に欲しいと言えない事情がありました。給食費未納に端を発したモンスターペアレンツの問題もそう。経済的に困難な家庭も含め、親の怠慢だと個人責任に帰してしまっているのです。

 -どうすれば貧困は見えてくるのでしょう。
・実は大抵の人は既に貧困の概念を持っています。例えば、7歳の子がランドセルを買えないとすれば、多くの人はかわいそうだと感じるでしょう。運動靴でも文房具でも子どもたちが当たり前に持っているものを、持てない状態。これこそが現代における貧困です。かつてのイメージに縛られることなく現実を見据えれば、貧困はおのずと見えてくるはずです。

 -貧困は子どもたちの成長にどんな影響を与えるのでしょう。
・社会において当たり前とされる生活が送れず、普通の子どもが得られるチャンスや選択肢が与えられません。度重なる挫折は、子どもたちの自尊心を傷つけ、将来の夢や希望をも奪っていきます。子どもたちの心を蝕(むしば)むことこそ、最も恐れるべきことです。

 -貧困とどう向き合うべきでしょう。
・医療費を払えない子どもをどう救うかなどといった早急に対処すべき課題は多い。けれど、それらはあくまで対症療法にすぎないのです。根本的には自己責任論を基本とした米国型の小さな政府を目指すのか、北欧型の福祉国家を目指すのかという私たちの選択に委ねられています。
 例えば北欧や大陸ヨーロッパは幼稚園から大学まで学費は無料です。これは、教育は金持ちだろうがそうでなかろうが、機会を社会が保証すべきだという同意に基づいています。
 貧困は自己責任の問題だとして追認してしまうのか、否か。貧困に気づき始めた今、私たちはまさに岐路に立っているのです。


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