「本物」の観光を…
本日の朝日地域面に、県が15億円を投じる「龍馬ふるさと博」について、“新味なし 集客期待薄”“旅行者、ツアー企画消極的”との記事が配信されている。
当然だろう・・ テレビセットやプラスチック像でどうしようというのか。
朝日の特集記事は、昨年、「龍馬伝」で沸いた内実も「旅行会社は喜色満面ではなかった」と、計画の半分した応募がなかった、企画を三ヶ月で打ち切った・・・などの言葉がならぶ。
そして、テレビドラマの龍馬生家セットや、武位半平太中岡慎太郎のプラスチック像を、桂浜の龍馬像とならべる計画にも、歴史民族記念館長「何がしたいのか」とか、県立坂本龍馬記念館長「龍馬ファンの気持ちをまったくわかってない。あまりにも安易」とのコメントを載せている。
龍馬と騒いでイベントを連発し、補助金の不適正処理をおこしたのが、高知市の松尾市政・・・
司馬・龍馬は龍馬の実像ではないにしても、高知には、そうした幕末の動きと、それに続く、植木枝盛、中江兆民、幸徳秋水など自由民権、非戦の流れなど平和憲法につながる本物の歴史がある。
戦争遺跡も、本土の最前線として、忘れてはならないものがある。その当時、犠牲となった朝鮮人労働者をきちんと偲んだという歴史もある。槇村浩の文学、たたかいもある。
「龍馬伝」が、韓国、台湾で放映される・・・ビジネスチャンスと思う前に、非戦・侵略戦争反対でたたかった人士を輩出した地であることを、思い起こす必要がある。
こういう歴史に学び、活かすことが本物ではないかと思う。また、農村民宿など、ありのままの自然を提供している友人がいる。
高知県の県詞は「自由は土佐の山間より」・・・この重みをきちんと考えるときだと思う。ヨーロッパの都市計画は、100年単位・・・ 目先の話ではない。文化の重みとはそういうものだと思う。
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