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高齢者の見守り 水道労組の提案

 高齢者不明が問題化し、無縁社会という言葉が定着する中、各自治体で取り組みが強化されているが、高齢者の見守りで神戸市の水道労組が検針活動との連携による取り組みを提起している。直営だからこその役割… コスト問題も、こうした課題対応を含めてトータルに考える必要が出てきている。
【同居家族有無問わず 世田谷区が「高齢者見守り」拡充 東京新聞2/8】
【労組が検針業務と合わせた「高齢者見守り」を政策提案(神戸市水道)自治労連2/8】

 ちなみに、ライフラインの停止による餓死問題については、福祉事務所との連携を促す通知がでている。

 経産省の全国の電力事業者への「通知」(02年4月)

 「福祉部局との連携等に係る協力について
 
 生活困窮者に関しましては、ここ数年、餓死事件が新聞等で報道されておりますが、貴社におかれましては、これまでにも生活困窮者と把握できた場合に対して、供給停止について柔軟に対応したり、状況に応じて福祉事務所等へ連絡を行うなどの取組を自主的に行われているものと認識しております。
 生活困窮者への対応については、市町村等の福祉部局の対応が基本であると認識しておりますが、生活困窮者への対応として地域の連帯が必要であり、電力会社がその一翼を担いうる重要な機関の一つであることや上記の最近の情勢を踏まえ、生活困窮者と把握できた場合には、料金未払いによる供給停止に関し柔軟な対応を行っていただくとともに、プライバシーの保護に配慮しつつ、福祉部局等との連携について協力していただくようお願い申し上げます。」

 ガス事業者にも同様の通知が出ている。
 水道事業には、厚労省が2001年3月30日付の通達で、滞納者に督促状などを送る場合、福祉事務所の連絡先などを同封するなど奨励し、福祉事務所との連携・連絡の強化を強調している。

 さらに踏み込んだ対応が求められているのではないか。

参考…
【無縁社会—地域の「支えあい」の限界と公的役割 2010/12】

【同居家族有無問わず 世田谷区が「高齢者見守り」拡充 東京新聞2/8】

 昨夏の高齢者不明問題を受け、世田谷区は新年度、民生委員の見守り活動を、同居家族のいるお年寄りに対しても実施する。安否確認の電話サービスや、先進的な介護サービスも取り入れ、多様な方法で高齢者のサポートをしていくという。 
 区は独り暮らしの高齢者に重点を置いて見守りをしてきたが、対象を拡充。民生委員約五百五十人が今秋、同居家族の有無にかかわらず、介護保険サービスを利用していない八十五歳以上約一万一千人を一斉に訪問する。家族らに面会拒否された場合は、区職員らが直接確認に出向く。所在不明や家族らからの虐待など、問題の早期解決につなげたいとしている。

 また、独り暮らし高齢者から、二十四時間三百六十五日、困り事の電話相談に応じる「高齢者安心コール」の事業も拡大。希望者にコールセンターから月数回、定期的に電話をかけて安否を確認する事業を新たに始める。
 
 地域で情報交換しながら、高齢者を見守る仕組みも導入。 区の出張所やまちづくりセンター、あんしんすこやかセンター(地域包括支援センター)、町会・自治会、地区社会福祉協議会、民生委員らによる地区ごとの連絡会議設立を目指し、新年度は数地区でモデル的に開始する。
 また、デイサービスの夜間延長や、昼間の訪問介護、一日複数回の定期訪問介護など、現行の制度にない介護サービスをモデル的に試みる。


【労組が検針業務と合わせた「高齢者見守り」を政策提案(神戸市水道)自治労連2/8】

 自治労連神戸市水道サービス公社労組は、水道検針と合わせた「高齢者安心見守りネットワーク」を政策提案。1月20日に公社当局に政策の実現の申し入れを行い、1月31日に記者会見も行い、毎日新聞神戸版や赤旗近畿版に掲載されました。

 神戸市は昨年、「消えた高齢者」が100人を超え、政令市では一番多く、阪神大震災の教訓が生かされていないと批判の声があがっていました。こうした中で、水道検針に従事する組合員は、「私たちができること」「一人でも多くの市民を守っていきたい」との思いから、全世帯を対象とする高齢者見守りネットワークが全世帯を訪問している水道検針員ならできると政策提案したものです。この提案は、水道検針にあわせ使用量が激減した家庭や、あらかじめ登録した高齢者宅の変化を地域包括センターに連絡して、神戸市の「地域見守り活動」を全世帯に展開できるようにするものです。

 検針員はほとんどが女性の1年契約の嘱託職員ですが、これまで長期にわたって継続雇用されてきました。水道局は北区、須磨区、長田区で検針業務の民営化をすすめており、さらに委託拡大の方針をもっています。こうしたことを許さず、“水道検針は直営を守って、安心ネットワークをつくっていきましょう”と、市民ビラも作って神戸市内全域で宣伝対話もすすめています。牧委員長は「検針員は、メーターを見るだけではありません。生きている人間とつながって仕事をしています。住民のためにいい仕事をさせてほしい」と訴えています。

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