財政効果なし 合築図書館
「機能とスペースは一体」であると指摘してきたが、その矛盾が次々と明確になっている。特に、目玉であった財政効果は消えうせた。ところが、県側は、のべ床面積を2千平米ふやしても、10億円で地下駐車場をつくっても、合築での「コストメリットの18億円はかわらない」と強弁しているとのこと。 そうだろうか。
【高知県市一体化図書館考④ 駐車場、書庫】
地下駐は、あの場所ゆえの支出であり、他の場所ならそんなに高くならない。10億あればシキボウ跡地8千平米に対応する(シキボウ跡地はいずれにしても県が公社から買い戻す必要があり、土地代という捉え方に、無理があるが・・・)。
また、2千平米の増床は将来の書庫塔設置を取り込んだもの、というが、もともと県立図書館あり方提言では、約5千平米で130万冊となっているところを、合築案では、4600平米で178万冊と想定。管理スペースに至っては、合築の方が、県単独より面積が少なくなるという代物で、当初より無理があることはあることははっきりしていた。
小さく見せかけて、「コストメリット」を演出したことが破たんしただけである。
そのうえ、最終まとめも出ず(出たとしても両論併記というもの)、パブリックコメントも実施されてないのに、基本設計の予算が出されるという話を聞く。
【図書館合築 1/25 はた愛市議・日記】
拙速、住民無視もはなはだしい。
最終的には議会の判断となるが、病院PFI、市の大型事業乱発 ・・・ 執行部追認で、あとになって「誰が進めた」「判断に甘さがあった」と執行部のみに責任を転嫁するような議会ではこまる。
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