次回の検討委で「合築の是非に結論」、その問題点
次回17日(第5回)の新図書館基本構想検討委員会で、県と市の図書館の合築の是非を決めると、報道されている。しかし、単独整備との「実態のある形での意味のある比較・検討を行っていく」(知事答弁)内容は、次回はじめて示される。それを「決めてしまう」というのは、議会答弁と違う。まして「時間がない」という最初からわかっていることが「理由」なら、教育委員会は、知事に「ウソ」をつかせたことになる。
二点目は、子ども科学館・科学図書館、点字図書館も、その規模、機能含めて検討委員会で議論されている。追手前小跡地での一体型整備となれば、機能に大きくかかわるスペースが制限され、この2つの検討委員会が意味をなさなくなる、という検討委員にとっても極めて失礼な話となる。
少なくとも3つの検討委員会が一定の内容を持ち寄って検討しないと、「合築」の判断はできないと考えるのが普通である。
基本構想検討委員会に、この2つの検討委の議論が報告されたり、反映されていると思えない。
シキボウ跡地は、県土地開発公社がもっているが、借金で持っているのであり、その利子は県が払っており、事実上、県が51億円の借金をして抱えているのとかわらない。
イオンに貸している部分もあるが、それを除いても2万平米以上あり、地下駐建設につかう10億円があれば、8千平米(追手前小の利用計画の約2倍)の土地が確保でき、購入すれば、利子負担がなくなる。また、2万平米を文化ゾーンと整備する計画をもてば、土地開発公社のもっている他の土地30億円分について、3セク債が活用でき、利子負担が大きく軽減される。
いずれにしても、12月議会で、知事は以下のように話をしている。議会軽視というか、民主主義の基本にかかわる大きな問題だと思う。
12月議会 知事提案理由
「今後の検討委員会では、新図書館が保有すべきこうした機能をいかに実現していくかといったことなどについて、単独で整備する場合と追手前小学校の敷地に一体型で整備する場合とを比較しながら、委員の皆様に議論を深めていただきますとともに、県民の皆様のご意見を直接お聞きする機会も設け、十分な議論を尽くした上で、教育委員会において基本構想を策定してまいります。」
12月議会 つかじ県議の質問に対する知事答弁
「多様なご意見をお持ちの方に参加していただいております基本構想検討委員会の議論をオープンにするとともに、その結果は随時ホームページで公表いたしております。
このように、これまでも県民・市民の皆様方のご意見をお聞きしてきておるところでございますが、今後もシンポジウムなど開催しパブリックコメントの実施などによりまして、広くご意見をお聞きするとそういうやり方でやっていくと聞いておるところでございます。
合築の是非につきましてご指摘のアピール文のようなご意見もあるものと思います。様々なご意見をお伺いしながら開かれた形で多角的な検討が行われることが望ましいとそのように思っておるところでございます。」
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