中退減る 「学びの共同体」の実践
読売新聞が「学びの共同体」も佐藤学教授の名も伏せながら、中退が10分の1に減るなど、その効果について報道している。
【机を「コ」の字に並べて授業する高校…中退減る 読売1/26】
【「学びの共同体」とは】
このページに同記事の安西高校も紹介されていた。
この実践の効用については、昨年4月、地元紙も報道していた。
【ひろがる「学びの共同体」 きっかけは県議会質問 2010/5】
教育に力を入れている知事だが、学テ体制の強化ではなく、教職員の増員、煩雑な報告・事務作業の抜本的な削減で、多忙化を解消し、本格的に、子どもと向き合い、子どもが主人公となる授業づくり挑戦できるよう、力を傾けてほしい。
なお同記事は、生徒との距離感だけを「ユニーク」として注目しているのは一面的だが・・・
【「学びの共同体」としての学校】 子どもだけが学び成長するのではなく、教師も学び、保護者や地域住民も学び成長する学校のことです。 ・ 子ども一人ひとりの学びを保障する。そして、すべての子どもが授業に参加する。 ・ どの教室も同僚や保護者、地域に開かれている。 ・ 教師全員が同僚に授業を公開し、授業での事実をもとに研究会をする。 ・ 保護者や地域住民が授業に参加する。
【机を「コ」の字に並べて授業する高校…中退減る 読売1/26】広島市安佐南区の県立安西高校が4年前から、教室の机をコの字形に並べるなどユニークな授業を行っている。
どの席でも教諭と生徒の距離がほぼ同じになり、全員に気を配りながら授業を進められるほか、生徒同士の議論もしやすくなるという。今月中旬の公開授業には、国内外の教員ら約130人が訪れて見学した。
同校では「授業についていけない」などの理由で中退する生徒が多かったため、東京大教授が発案した授業法を知った前校長が、導入を決めた。実施後は中退者が減り、最も多かった時期に比べて10分の1程度になったという。
公開されたのは1年生の「現代文」の授業。4人一組でのグループ討議では、詩人まどみちおさんの詩を読んで内容からタイトルを類推。動物としての「人間」の特徴を考える問題では、「恥ずかしいという気持ちを持っている」「猿は恥ずかしさは感じないのか」などと議論し合った。
授業後の意見交換会では、見学した教諭から「教師の目線が生徒と同じ位置にあって新鮮」などの意見が出た。西尾明教頭は「生徒が近いので、理解できずに困っている子をすぐに見つけることができる」と利点を強調した。
(2011年1月26日11時18分 読売新聞)
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