知事へ予算要望
議会終了直後だったが、来年度予算について、日本共産党と緑心会・県議団が知事に予算要望を行った。
県民の願いの立場に立てば、おのずと方向は定まるのかなと、というのが感想。そのやりとり私の受け止めのメモ
多くの点で、一致点がひろがっている、というのが感想。短時間だけれど有意義な意見交流と感じた。以下、主要点の私のスケッチ。
◆図書館合築
・知事 拙速な議論という意見もあるが、以前から選択肢の1つと言い検討してきた。図書の充実は大事、人口減が進むなが県と市が協力していいものをつくりたい、というのが出発点。後世の人から評価される決断をしたい。財政効率とかの問題ではない。いまでも合築がよいと思っているが、
しかし、専門的な立場などいろいろ意見が出ている。単独との比較もし、よく意見を聞く。合築は、図書館行政を充実させたい、と提案したこと。
・県議団 機能の問題は、追手前小跡地というスペースの問題とリンクする話。機能だけでなく、この場所がどうか、という検討が必要。
・知事 近くに図書館があるというのは重要。わたしは県立も市民にも、誰よりも図書館を利用した。自転車で通った。
・県議団 それは市民図書館の役割として重要。しかし、合築構想では、スペースがないので、学習室をなくそう、という議論になっている。場所に制約されて機能が発揮できない。
・知事 検討委員会の議論も含め、県民の意見を聞いて判断したい。
→ 「図書館行政を前進させたい」が出発点なら、きちんと検証し、議論すれば、おのずと方向は見えてくると思う。/学習スペースがなくなる合築構想では、知事も出身の土佐高の学生の学びの場が喪失することとなる。
◆雇用— 介護・福祉の重視を
・知事 まったく同じ認識。福祉、特に介護が雇用効果が高い。長寿日本一をかかげているが、主目的は安心。それが結果として経済効果を生む。あったかふれあいらーセンターで100人以上の雇用。産業振興とリンクを考えている。若者の定着につながる。介護の訓練の支援など検討している。
→ これは、当初は、もっとニーズにあった支援器具の製造という「ニッチ産業」という位置づけだったが、「雇用対策」と明確に位置づけられたのは前進
◆TPP
・知事 「(反対さぜるを得ない、という)答弁どおり。」
・県議団 各地で反対集会が開催されている。メッセージを送るなど積極的に対応してほしい。
◆鳥獣被害対策
・県議団 森林環境税をシカ対策に使うことになったが、評価したい。シカの対策はかなり進んだが、サルの阻害は深刻。
・知事 対策をすすめているが、シカ、イノシシなど被害は増加。抜本的な対策をしないといけない。サルは賢くて大変と聞く。考えなくてはならない。
◆住宅リフォーム助成
・県議団 現在のリフォーム助成の要件拡大は評価するが、緊急経済対策として、出来る限り、使いやすい制度することが大事だ。
・知事 耐震改修は、補助を60万円から90万円にする。経済対策として、秋田の例など、よく勉強させてもらいたい。
→ 耐震・介護など政策支援という範疇から、経済対策として・・・という、捕らえ方の転換につながる話。あとは、運動です。
◆男女共同参画
・知事 (要望にあったように)「数値目標を決めてとりくみたい。
◆新資料館
・知事 提案説明でも意識して丁寧に話したが、第一は保存、そして研究の重視。体制も充実させる。近代歴史のアカデミーも構想している。その結果、観光などにも資するという話。研究をしっかりする。
→ これも、まったく私たちの主張と同じ。
◆第三子の保育料無料化
・県議団 昨日の市議会で、「無料化」をもとめる陳情が議会で採択された。高知市も実施がもとめられる。これまで中核市ということで、他の市町村に対する1/2補助とは同等といかない、という議論もあるが、市は厳しい財政事情を考慮して支援してほしい。市の借金返済は2013年がピーク。スタートさせて、その後の財政負担は、また議論できるのではないか。
・知事「検討させていただきたい」
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