「全千島の返還を」と志位委員長
領土問題は、歴史的事実、国際法に則って大義をもって、相手国と国際世論に訴えるのが筋である。ロシア大統領の国後島訪問に対し、志位さんは、領土不拡大の二次大戦の合意に反する事態の是正・・・「全千島の返還を」と主張したと産経新聞の報道。
【ロ大統領北方領土訪問 志位共産党委員長「全千島の返還を!」 産経11/1】
その根拠について、以前書いたもの・・・
【外交のゆきづまりと「北方領土」 05/9】
尖閣諸島の問題もそうだが、侵略戦争の真摯な反省をしてないから、戦争で奪った、そして奪われた領土と、そうでない固有の領土のと区別があいまいになり、大義ある主張が出来なくなるのである。
2日の赤旗で紹介された日米政府代表の発言。 「南千島は千島にあらず」とう論を否定している。
◇吉田茂・日本政府代表の発言(51年9月7日)…「日本開国の当時、千島南部の二島、択捉、国後両島が日本領であることについては、帝政ロシアもなんらの異議を挿(は)さまなかった」「日本の本土たる北海道の一部を構成する色丹島及び歯舞諸島も終戦当時…」
◇ダレス米国代表の発言(51年9月5日)…「第二条(C)に記載された千島列島という地理的名称が歯舞諸島を含むかどうかについて若干の質問がありました。歯舞を含まないというのが合衆国の見解であります」
~ これは、講和会議のさい、日本政府が「歯舞、色丹は千島ではない」と主張したためですが、それ以外は千島列島だという見解を示したもの。
◇サンフランシスコ条約の批准国会・外務省・西村熊雄条約局長の答弁…「条約にある千島列島の範囲については、北千島と南千島の両者を含むと考えております」「この千島列島の中には、歯舞、色丹はこれは全然含まれない。併し(しかし)国後、択捉という一連のそれから以北の島は、得撫(ウルップ)・アイランド、クリル・アイランドとして全体を見ていくべきものではないか」(51年10~11月)
【ロ大統領北方領土訪問 志位共産党委員長「全千島の返還を!」 産経11/1】
共産党の志位和夫委員長は1日の記者会見で、ロシアのメドベージェフ大統領が北方領土の国後島を訪問したことについて、「不当な占領を固定化する意思を示したもので厳しく抗議したい」と述べた。さらに「これから民主党政権の対応が問われる。全千島の返還を求めた交渉を堂々とやってこそ、問題解決の道は開ける」と述べ、政府はサンフランシスコ平和条約の「千島放棄条項」にこだわらず、択捉島以北を含む全千島列島の返還を目指すべきだとの考えを示した。
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