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よき隣人?? 普天間騒音激化、広場封鎖

 負担軽減どころか訓練強化で肉体的限界を超える120デシベルの爆音をまきちらし。それに抗議した市民に対し、1970代から駐車場、運動場として使用されてきた基地内の通称「市民広場」を閉鎖。
 「毎日数百台あった通勤通学の車は行き場を失い、少年野球チームの練習や老人会のグラウンドゴルフもできない状態だ」「まるで子どもの嫌がらせ」と沖縄タイムスが報じている。
 この米軍の理不尽で強圧的な対応に、政府と何を言ったのか。メディアはどう報じたのか。
【地元と米軍摩擦深刻 普天間騒音激化 広場を封鎖 市民感情 悪化の一途 10/8】【続く広場封鎖 地元困惑 普天間飛行場内 米軍が3週間 野球や駐車に支障 10/25】

【地元と米軍摩擦深刻 普天間騒音激化 広場を封鎖 市民感情 悪化の一途 10/8】

 外来機飛来による騒音激化や米軍嘉手納基地の滑走路改修に伴う代替使用など普天間飛行場の機能強化につながる動きが相次ぎ、米軍と地元との摩擦が深刻化している。5日にはF15の飛来に伴い、過去5年間で最大となる123・6デシベルの猛烈な爆音を宜野湾市内で記録。市民団体の集会では「ヤンキー・ゴー・ホーム」といった攻撃的な言葉も聞かれるようになった。一方、米軍は、市民に開放してきた基地内の広場を封鎖するなどして抗議行動に対抗し、火に油を注ぐ結果に。基地の安定運用とはほど遠い状態が続いている。
 米軍は9月21日、嘉手納基地の滑走路改修に伴って緊急時には普天間に目的地を変更(ダイバート)すると通告。「ダイバートが行われないよう最大限の努力をする」としたが、今月5日にはF15戦闘機2機が2度にわたり飛来した。着陸こそしなかったものの、滑走路すれすれを低空飛行し、心臓を病む市民から「命にかかわる」との苦情も市に寄せられた。
 戦闘機が主力の嘉手納基地の方がヘリ基地の普天間より、単純な騒音レベルは通常は大きい。だが、普天間は住宅地との距離が近く、いったん戦闘機が飛来すれば嘉手納をしのぐ爆音が発生する。先月後半はFA18ホーネットの飛来も集中し、9月22日から10月5日の2週間に100デシベル以上が27回記録され、「ジェットエンジンの近く」に相当する120デシベルを超えることもあった。
 こうした騒音激化に加え、オスプレイ配備や、代替施設建設が進まなかった場合は普天間を強化する計画なども明らかになり、米軍に対する市民感情は抜き差しならない段階まで悪化しつつある。基地前の抗議行動は過熱し、道交法などの順守を求める警官隊と、「基地の違法状態を放置している日米両政府こそ悪質」と主張する市民団体との間で小競り合いも起きた。
 一方、米軍は1日に開かれた抗議集会を受け、1970年代から市民に開放している広場を治安上の理由で突然封鎖。一時は数百台の車が閉じこめられ、市民からは「八つ当たりとしか思えない」「米軍は恥ずかしくないのか」と非難が巻き起こった。米軍はその後も平日の閉鎖を継続しており、広場を使っている少年野球やグラウンドゴルフにも影響が出ている。地元の少年野球のコーチは「ほかに練習する所もない。早く開けてほしい」とうんざりした様子で話す。(中部支社・鈴木実)

【続く広場封鎖 地元困惑 普天間飛行場内 米軍が3週間 野球や駐車に支障 10/25】

 【宜野湾】1970年代から駐車場や運動場として市民に開放されてきた宜野湾市の普天間飛行場内の通称「市民広場」を、米軍が突然封鎖してから3週間以上が過ぎた。毎日数百台あった通勤通学の車は行き場を失い、少年野球チームの練習や老人会のグラウンドゴルフもできない状態だ。きっかけは、騒音激化に対する市民の抗議集会。「まるで子どもの嫌がらせ」「無関係の場所なのに、なぜ…」。“良き隣人”の振る舞いに、地元は振り回されている。(鈴木実)
 「イチ、ニッ」。中学生たちが、アスファルトの上でランニングや素振りを繰り返す。夏の甲子園で優勝した興南高校の国吉大陸選手をはじめ、高校野球やプロ野球に何人もの人材を送り込んだ宜野湾ポニーズ。毎日練習していた市民広場の野球場が使えなくなり、仕方なく隣の市消防本部裏の駐車場や雑草地で体を動かす。
 「急にほかの練習場所を探すのは難しい。今後も閉鎖が続くのかどうかも分からず、『いつまで貸してくれ』と話を持ち掛けることもできない」。知名朝雄監督(62)は頭を抱える。
 市内のある専門学校では、学生は市民広場に車を止めてそこから学校側の送迎車両に乗る仕組みだったが、急きょ別の有料駐車場に変更した。
 これまで市民広場はほぼ年間を通して無料開放されており、野球場やゲートボール場が整備されているほか、数百台が駐車できる空き地もある。
 米軍が広場を閉鎖したきっかけは、1日に市野嵩の基地ゲート前で開かれた抗議集会だ。
 普天間飛行場周辺は、嘉手納基地の滑走路改修に伴うダイバート(目的地変更)訓練などで先月後半から騒音が激化。このため普天間爆音訴訟団や労組のメンバー約150人が集会を開き、道交法違反を理由に制止する警官隊と小競り合いも起きた。
 米軍はその間に、集会場所とは約500メートル離れた市民広場を「保安上の理由」で突然封鎖。その後も土日以外の閉鎖を継続しており、元通りに開放されるのか見通しは立たない。閉鎖初日に米軍の憲兵隊に抗議した桃原功市議は「120デシベルを超える異常な爆音にさらされている市民が抗議するのは当然。米軍の対応は脅しでしかない」と批判した。

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