普天間、政治とカネ 「2つの重荷」は決着済み?
副総裁が順当に総裁になった。政治の中身も「鳩山総理の志のバトンを受けづく」と語った。
重大なのは、菅氏は3日の記者会見で普天間基地問題と「政治とカネ」問題について「2つの大きな重荷を総理自らが辞めることで取り除いていただいた」と述べたこと。
もう「けじめ」がついたという発言である。
首相就任後の記者会見で「日米合意は引き継ぐ」と明言。
基地問題は、もう「重荷」ではないということだから、沖縄の意思を無視して、新基地建設を押しすするとなる。
「政治とカネ」はどうか。
鳩山氏、小沢氏の疑惑についても何一つ解明されてない。鳩山氏は、裁判がすめば提出するという資料を出してない。小沢氏のゼネコン疑惑とともに、政党ころがしによる資金など巨額の資金が新人議員当選の力となった大量の秘書軍団を支える資金となっていたわけで、個人の問題でなく党の問題である。
クリーンな政治を語るなら、これらの疑惑を解明しないとならない。官房機密費の使途の問題もある。
けじめがついた「重荷」がとれたとの認識でいどめば、一気に新首相誕生の熱もさめるだろう。
菅氏が、小沢氏と距離をとっていると報じられているが、菅氏は「しばらくは静かにしていただいた方が本人、民主党、日本政治にとっていい」と語っている。
「しばらくは」とは、以下の記事と総合すると、参院選挙対策上は・・・ というかんじだろうか。
【「本番は9月だ」小沢氏が独自候補擁立に意欲 読売6/5】
【「ドタバタでいいと思わない」「選挙管理内閣だから」菅代表就任で真紀子節“炸裂” 産経6/4】
さて、選挙日程は、国会延長、25日投票の線もある、ということらしい。
“当初、民主党の現執行部から、今日にも組閣し、7日に所信表明演説、8、9日に代表質問という日程が示されていましたが、菅氏は8日に組閣すると表明。所信表明演説も9日以降に行われることになりました。
野党は共同で、予算委員会を開くよう求めていますが、与党側からは郵政法案の成立を期すために2週間程度の会期延長が検討されているという情報も流れてきます。そうなれば、参院選挙の投票は7月25日となります。”(井上さとし議員のウェブサイト)
ところで、今朝のニュースで福島・社民党党首が「労働者派遣法の改正をぜひやっていただきたい」と述べていたが、抜け穴だらけで「派遣労働温存法」と労働者からきびしく批判されている法案である。
日弁連も「改正法案のままでは、労働者保護に値する抜本改正にはなおほど遠く、法案策定の過程において、法改正を切実に望む派遣労働者の声が十分に反映されていたのか疑問が残る。」という代物。
短期間で、郵政法案や労働者派遣法「改正」案など問題のある法案が、ごり押しされてはたまらない。この点も注視と運動が必要。
【「本番は9月だ」小沢氏が独自候補擁立に意欲 読売6/5】民主党の小沢幹事長は4日夜、東京都内で開かれた小沢グループの会合で、菅新首相が選出された同日の代表選について「今回は自分が表に立てなくて申し訳なかった。しかし、本番は9月だ」と述べた。
菅氏の任期(鳩山首相の党代表としての残任期間)満了に伴う9月の代表選で、独自候補擁立を目指す考えを示したものだ。
同グループは今回、独自候補擁立を見送り、自主投票となった。出席者からは小沢氏の立候補を求める意見も出た。
(2010年6月5日00時09分 読売新聞)
【「ドタバタでいいと思わない」「選挙管理内閣だから」菅代表就任で真紀子節“炸裂” 産経6/4】菅直人氏の代表選出について、民主党の田中真紀子元外相は「順当なところ、私も経験ということで菅直人さんに投票した」と評価。一部報道で、樽床伸二氏に激励の電話をかけたとされたことについては「それはウソ。ずっと前に昼間に話したが、激励なんてどなたにも言っていない」と否定した。
「国民目線、生活者目線で仕事するには菅先生」と持ち上げる一方、「本来、こんなドタバタで内閣総理大臣になる人を選んでいいとは思わない」と苦言も呈し、一部から田中氏の代表就任を望む声があったことについては、「光栄だが、今回は選挙管理内閣だと思うから、辞退申し上げた」と切り捨てた。
また、石井一参院議員は、菅新代表について「反省しながら前進するという感じ」と評価し、「選挙も近づいている。時間との勝負。国民は民主党の新しい決意をそれなりに評価してくれると期待します」と話した。
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