非人道的な徴税はあってはならない 総務省
地方税の滞納を理由に年金が差し押さえられ、電気のとまった寒い部屋でお年寄りが餓死――納税者の生活実態の把握など直接話をすることなく機械的に差し押さえた結果である。
佐々木憲昭議員が2日の国会質問でとりあげ、総務副大臣が「非人道的な徴税はあってはならない。この認識を地方とも共有したい」と以前より踏み込んだ答弁をしている。
【地方税─ 「機械的な差し押さえをするな」と追及しました 4/2】
前回の年金差し押さえにつての質問では、菅大臣は「残高のない口座に振り込まれた手当を狙い撃ちするようなことは法の趣旨に反する」「自治体の判断だが、本来は実態調査を先にすべきだ。支払い能力がなければ調整して判断すべきだ」と答弁していた。
【子ども手当 差し押さえ禁止「税調で検討」と大臣答弁3/1】
「認識を地方と共有したい」というからには通知が出るのだろうか。地方議会でのたたかいの大きな力となる。
【年金差し押さえで命を奪うことは許されない 4/1】 今年1月、千葉県長生村で年金の差し押さえがおこなわれた後、77歳の高齢者が孤独死をするという残念な事件がありました。 栄養失調で餓死するという痛ましい事件です。 木造2階建てのアパートの1階の部屋で薄い布団をかけ、仰向けに寝た状態で亡くなっていたといいます。男性は独り暮らしで、ミイラのようにやせ細っていました。 税金滞納を理由に、年金が振込まれる銀行口座を差し押さえられて、生活費に困窮し電気も止まった寒い部屋で孤独死をしていたのです。 年金が振込まれた銀行口座を差し押さえするまでに、税務課は督促状を出しただけで、納税者と直接対話をしていませんでした。 にもかかわらず、いきなり5000円だけ残して全額差し押さえました。 5000円は、タクシー代だから残したといいます。 この人の生活実態や資産状況、経済状況を把握せず、年金の差し押さえで生活がどうなるかのを確認もせず、差し押さえるなど言語道断です。
【地方税─ 「機械的な差し押さえをするな」と追及しました 4/2】 今日の財務金融委員会で、私は、千葉県長生村で地方税の滞納を理由に年金が差し押さえられたお年寄りが餓死するという悲惨な事件(2010年1月)を取り上げ、機械的な徴収はやめるよう厳しく求めました。 私は、国税庁が税務運営方針に「納税者に対して親切な態度で接し、不便をかけないように努める」と掲げていることを示し、地方税においても、その精神を踏まえて対応すべきだと主張。渡辺周総務副大臣は、これを認めました。 また、それにも関らず差押えによって納税者の生活が困窮するケースが多数発生していると指摘し、「少なくとも差押えの前に、生活実態などを掌握し、滞納者と直接対話して判断すべきだ」と求めました。 渡辺総務副大臣は「生存権を脅かす徴収はあってはならない」と答弁しました。 私は「問題なのは、銀行口座に振り込まれれば、年金など差押え禁止財産でも容赦なく差押えしていることだ」と強調。菅直人財務大臣らが「差押え禁止財産は口座に振り込まれたからといって差し押さえることは法の趣旨に反する」との認識を示してきたことをあげ、「地方税法では容赦なく差し押さえることができるのか」と迫りました。 渡辺総務副大臣は「非人道的な徴税はあってはならない。この認識を地方とも共有したい」と答えました。
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はじめまして。
障害年金の申請書類に付け替え差し替え改竄のあることを皆さんご存知でしょうか?
支給停止になっていた障害年金に疑問を持ち高知社会保険事務局で個人情報の開示請求をして分かりました。
障害厚生年金で申請し全て自書したのに名前以外は他人の字になっていて押していた郵便局の証明判もなく社保事務所欄に再受付の判が押されています。
病歴就労状況等申立書は消えて白紙状態です。
厚生年金加入時に初診があり仕事の内容等詳細に書いていたのが全て消えています。
表面白紙裏面は最後の項目と名前住所捺印のみが残っていてとても不可解です。
質問用紙の網膜色素変性症(先天性)眼用は別紙2の用紙に付け替えられて他の項目が加わっています。本来の別紙2とは全然違うものになっていてこの質問用紙は開示されていません。
これらと一緒に国民年金とゴム判の押された病歴日常生活状況等申立書が中途半端に付け替えられて業務センターに送られています。
知らない間に障害基礎年金裁定請求書と受診状況等証明書が勝手に出されていて証明日の一年も前に亡くなっている医師名の入った病院判が押されていて他県に住んでいて診れる筈のない終診月日が書かれています。
社保事務局では開示請求をしたのは初めてで戸惑っていると言いましたが本人の知らない間に付け替えや差し替え改竄をされている人は他にも多くいると思います。
誰が何の為にどんな手法でこんな手の込んだ事をするのか分かりませんがとても精巧巧妙に出来ていて恐怖さえ感じます。
市の年金課にも説明を求めましたが受け付け日の記録もなく本人確認もせず社保事務所から廻って来たものは自分たちは出先なので親機関には何もいえないということです。
平成19年郵便局の貯金課の男性が「年金の手続きをしませんか?」と来られたので障害年金が支給停止になっていたので老齢厚生年金の手続きを委任状を書いて頼みました。
この人が持ってきた年金番号が鉛筆がきされていた老齢障害特例の小さな用紙も開示をすると規定の用紙の特別支給の老齢厚生年金受給権者障害者特例請求書に付け替えられています。
診断書と一緒に出した質問用紙の網膜色素変性症(先天性)眼用は参考様式の先天性障害(網膜色素変性症等)眼用に付け替えられて後日原本だといって送られてきました。
委任状も依頼状になっていて知らない女性の名前と郵便局の住所が印字されています。
控えの預り証には委任状となっているのに不思議です。
郵便局の別の男性が二人菓子折りらしきも物を持ってきましたが受け取りませんでした。
この女性は郵便局が嘱託で雇っている年金相談員で社会保険労務士だといいましたが社会保険労務士会には登録はなく「社労士じゃないのでは」といわれました。
郵便局の方は社会保険事務所から用紙をもらってくると思いますのでこの女性に付け替えの用紙のこと等を聞こうと思いましたが郵政民営化と同時に辞めていて連絡先は教えてもらえませんでした。
障害年金の認定や裁定に疑問のある方や障害厚生年金で申請して障害基礎年金裁定請求書を出していないのに障害基礎年金になっている人、障害年金が支給停止になっている人は自分の出したもの全てと業務センターから社保事務所への返戻文書の開示請求をしてみてはいかがでしょうか?
これらの付け替え差し替え改竄等は業務センターが関わらなければ出来ないと思いますがこういうことをする人がいるということは とても悲しい事です。
数人の職員に内部告発なり公表するよう良心に訴えましたが残念ながら分かってもらえませんでした。
このまま黙っている事はこれらを認めることになります。おかしい事はおかしいと声にだして 行かなければ世の中すこしも良くなりません。
開示をしてこの事実をみなさんにお知らせするのが私の役目と思っています。
Posted by: 斉藤峰子 | April 03, 2010 10:59 AM