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「口腔崩壊」と子どもの貧困

“虫歯が20本あっても医者に行けず、「おなかがすいた」と保健室の氷を食べる子どもがいる”(2月の全教大会・養護教員)“保険証がなく治療せず、虫歯から万年片頭痛を訴える”(2月の沖縄タイムスの教員アンケート)でも触れられていたが・・・
【口腔崩壊:子供の虫歯、貧困で悪化!? 放置続出、医師「全国調査を」毎日3/21】

 全国民医連のHPは、貧困と虫歯の特集が載っている。少々、写真がショッキングだが・・・
【口から貧困がみえる 「歯科酷書」民意連医師の告発】
 
 経済的負担の問題では、高知県内では中学までの医療費の無料化が年末時点の12自治体からさらに2自治体(おそらく?)まで拡大している。ただ子どもの半数をかかえる高知市が就学前までである。
 
 また、ダブルワーク、トリプルワークの一人親家庭では、継続して通院させるのも相当の困難がともなうのではないか。

 経済的だけでなく、通院への体制的な支援も必要だ。介護の場では、訪問歯科診療もあるのだから、学校内で治療できるようなことも必要かもしれない。

【口腔崩壊:子供の虫歯、貧困で悪化!? 放置続出、医師「全国調査を」毎日3/21】  家庭が貧しくて虫歯の治療に行けず、かみ合わせが悪くなったり、歯が抜け落ちたりする子供の「口腔(こうくう)崩壊」が問題化している。東京都のある歯科医院の調査では、口腔崩壊の子供の家庭の半数が経済的困窮を訴えた。専門家は「継続した治療を続けさせないネグレクト(育児放棄)」と指摘するが実態は不明で「全国調査が必要」という声が出ている。  東京都立川市の相互歯科。2月にやって来た小学4年女児は、永久歯10本すべてが虫歯だった。3歳ごろから通院しているが「ちゃんと診察に来なさいよ」と言っても次は半年~1年後。治療した歯が虫歯になっていることも。母親は「母子家庭で生活が苦しく、子供の面倒も見切れていない」と話す。  この歯科は08年、治療した口腔崩壊の子供の家庭24例の経済状況を口頭で聞いた。半数が苦しさを訴え、3割は失業中や1人親だった。  「乳歯で生え変わるから」と虫歯を放置すると歯が抜け落ちた後に膿(うみ)ができ、生え変わる永久歯も虫歯になったり歯並びが悪くなったりするケースが多いという。放置が続けば、かみ合わせが悪くなって十分に食べ物をかめずに心身の発達に影響するだけでなく、虫歯の菌であごの骨に炎症が起き、発音などに影響することも指摘されている。  一方、文部科学省の虫歯調査では、12歳児の1人平均が98年度の3・06本から08年度は1・5本に改善された。  しかし相互歯科を含む全国1700の医療機関が加盟する「全日本民主医療機関連合会」(東京都)には、各地の歯科医から「子供に口腔崩壊が広がっている」との声が届いている。  同連合会の江原雅博歯科部長(55)は「実態調査も検討している」と話す。総務省の家計調査(07年度)では、年収5段階の最も低い層の歯科診療代は、最も高い層の約5分の1。相互歯科の歯科衛生士の清田真子さん(31)は「親に余裕がなく、甘いものを与えて黙らせる傾向がある。親が口腔崩壊しているケースも多い」と指摘している。

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