中高生の卒業危機 打開へ緊急集会
「卒業クライシス」とは、①授業料滞納者が増えているが、卒業できない。②中学生の最後のセーフティーネットである定時制高校からもはじかれる、というもので、そんな子どもを作らせないと集会が開催されている。
卒業危機から中高生救え 国会議員らに市民団体訴え 共同2/4
中学・高校生 “卒業危機から救え” 緊急集会 授業料滞納解決策を 赤旗2/5
高知の実態はどうか・・・ 改めて調べて見る必要がある。ところで、全国紙のウェブサイトでは、毎日が極めて簡単な記事を配信しているだけで、その他は見あたらなかったが・・・
【卒業危機から中高生救え 国会議員らに市民団体訴え 共同2/4】
来年度からの高校の実質無償化を前に、授業料滞納で卒業延期や退学に追い込まれる高校生を出さないことなどを求め、市民団体「なくそう! 子どもの貧困」全国ネットワーク準備会(発起人・湯沢直美立教大教授ら)が4日、参院議員会館で集会を開き、国会議員らに協力を呼び掛けた。
集会は「中学・高校生を卒業クライシスから救え!」と題して開催。経済的に厳しい家庭に授業料免除などで高校卒業を認めることや、定時制高校で不合格者が出ないよう募集人数を増やすことを求めている。
あしなが育英会から支援を受けている東京の女子大学生は「最近、経済的理由で働くことになったから育英会の援助を辞退するという高校生が出ている」と厳しい現状を説明。定時制高校の女子生徒も「工場で働いていたが、収入は少なく、家賃や学費で消えてしまう」と訴えた。
高井美穂文部科学政務官は「(実質無償化で)高校生には年間12万円の授業料分は保障される。まだ不十分だが、今までできなかったことを一歩進めた。今後も連携して努力したい」と述べた。
(共同)
【中学・高校生 “卒業危機から救え” 緊急集会 授業料滞納解決策を】
東京・永田町の参院議員会館で4日、「中学・高校生を卒業クライシスから救え!」と題し、緊急院内集会が開かれました。授業料滞納などの理由で高校を卒業できない可能性のある生徒が生まれている中、これを打開する解決策を講じるためのアピールを行いました。主催は「なくそう!子どもの貧困」全国ネットワーク(仮称)準備会。
発起人の湯澤直美さんが、「300万人の子どもが貧困状態におかれている。二つの課題を強調したい。一つは、授業料滞納者が増えているが、卒業できない子どもを一人もつくらないこと。二つ目は中学生で、最後のセーフティーネットである定時制高校からもはじかれる子どもが発生している。そういう子どもを一人もださないようにしたい」と趣旨説明しました。
埼玉県の定時制高校3年の女子生徒(17)は「携帯電話の工場で働いていたが、収入は少なくて生活費を切り詰めて学費を払っていた。仕事を辞めて実家の自営業を手伝い始めたが、学費も滞納しており苦しい状況です」。
あしなが育英会の大学貸与生である駒沢女子大学4年の女学生(21)は、「学校に行きたくても行けない子どもたちがいる。ただ親がいない、家にお金がないからといって勉強してはいけないのでしょうか」と涙を浮かべながら訴えました。
日本共産党の小池晃、山下芳生両参院議員、宮本岳志衆院議員があいさつ。小池氏は、「お金がないから学校に行けない。一生懸命勉強してきたのに卒業できない。こんなこと絶対にあってはならない。当面3月に卒業できないという事態をくい止めることが求められている」と訴えました。
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