「二大政党制は古い」塩川元財務大臣
昨年1月に、中曽根康弘氏が「政治の劣化は小選挙区制の弊害」と語っていたが、続いて塩ジイこと塩川元財務大臣も「二大政党制は古い」と語っている。
【名古屋「正論」懇話会 「二大政党制は古い」塩川元財務相が講演 産経2/18】
【政治の劣化は「小選挙区制の弊害」 中曽根康弘氏 09/1】
【名古屋「正論」懇話会 「二大政党制は古い」塩川元財務相が講演 産経2/18】 名古屋「正論」懇話会の第5回講演会が17日、名古屋市の名古屋マリオットアソシアホテルで開かれ、塩川正十郎元財務相が「民主党政権を斬る-日本は大丈夫か」と題して講演。OECD加盟国・地域の中で二大政党制は現在、日米英各国などだけだとして「二大政党制はもはや古い。政治のシステムを変え、連合政権に移行させなければならない」と訴えた。 塩川氏は戦後、自民党の長期政権が続いたのは、党内の派閥が牽制(けんせい)し合って無茶はしないという安心感が国民にあったためだと説明。「民主党は危なくて仕方ない。7月の参院選で過半数をとれば必ず独裁政治になる」とし、「ねじれ国会にしたほうが安全だと思う」との私見を披露した。 また、二大政党制の国では政治家はポピュリズムに走らざるを得ず、オバマ大統領はその最たるものだと強調した。
・09/1/10読売のインタビュー記事で中曽根康弘氏は
「日本の政治家はスケールが小さくなってしまった。自民党にしても民主党にしても、2世、3世議員が多い。…多様な人材が政界に入りにくくなっている。」「衆院に導入された小選挙区制の弊害が出ている。・・中選挙区では、もっと広範な人材と議論を生んだ。しかし、小選挙区制では、狭い選挙区の身近な問題ばかりに目が行き『激動の世界の中で日本がどうしていくか』『30年後、50年後の日本を考え政策は何か』の大きな議論がなくなってきた。その結果、日本の政治自体が狭小になってしまった」
と述べている。
真の革新政党の存在が国民の不満、要求を顕在化させ、財界奉仕の「二大政党制」の枠にとどめさせる戦略に矛盾をもたらしているということだろう。
政党助成金と小選挙区制による二大政党制づくりの仕掛け・・・ きっぱり廃止すべき時に来ている。
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